おはようございます。いなっちです。
昨日こんなニュースがありました。
空手家「救急車来るの遅い」消防本部に殴り込み 救急隊員を殴って逮捕
産経WESTよりhttp://www.sankei.com/west/news/150704/wst1507040041-n1.html
逮捕されたのは、空手道場経営の50歳の男。
「救急車を要請してもなかなか来なくて腹がたって殴った」そうです。
男性は家族の女性が体調不良で119番しました。
しかし、男性は救急車を待ちきれなかったのか、消防隊員が出動の準備をしていたところへ、女性を車に乗せて消防本部を訪れたんですね。
「なんで早くけえへんねん」
と男性救急隊員の右ほほを3回殴り、全治約5日間の軽傷を負わせました。
体調不良の女性は病院に搬送されて治療を受けましたが、大きなけがなどはなく、入院の必要はなかったようです。
では、アンガーマネジメントの視点で考えてみましょう。
この男性は『べき』がかなり強いですね。
『べき』とは?
「~するべき」「~であるべき」という
その人にとっては正しいと信じる理想や価値観です。
私たちは自分の理想とする『べき』と、目の前の現実に大きなギャップがあったとき
腹が立つのです。
男性はきっと
救急車は通報したらすぐに来るべき
という『べき』を強く信じ切っていたんでしょう。
しかし、消防署からの距離や交通事情などさまざまな条件があります。
この男性、119番通報後すぐに女性を乗せて消防署へ向かったようです。
常識で考えても通報してすぐに救急車が来るなんてことないですよね。
常識では違うでしょうと思うような『べき』も
その人にとっては正しいからやっかいなんです。
それと、本当に緊急搬送が必要だったのか?
急病ならば消防署へ女性を運んで、すぐに救急車へ乗せて病院へ連れて行ってほしいはず。
救急隊員を殴って怪我をさせていたら、むだな時間を過ごしてしまいますよね。
はたして男性の家族の女性は救急搬送の必要があったのかも疑問に感じます。
こういった軽症患者や救急搬送が不必要な救急車要請が最近問題となっています。
総務省消防庁より
救急車が現場到着するまでの平均時間が約8分半。
救急車で傷病者をが病院へ収容されるまでが約39分。
このデータは、年々時間が長くなっているんです。
10年前に比べると、病院へ収容されるまでが10分近く延びています。
今回の事件の背景まではわかりませんが、男性は自分のイライラを消防士を殴るというかたちでぶつけてしまいました。
アンガーマネジメントでは、怒る必要のあるときは怒っていいんです。
けれど、よくない怒り方もあります。
それが『攻撃性のある怒り方』
他人・自分を傷つける。
モノをこわす。
こういったことです。
まさに、今回の男性の怒り方はあてはまります。
また、男性の心のコップへは日頃の疲れなどネガティブ感情もたまっていたのかもしれませんね。
だからといって、消防隊員を殴っていいわけじゃないです。
自分のイライラをコントロールできていたら、こんなことになっていなかったはず。
やはり、アンガーマネジメントの必要性を感じます。
今日は勝山公民館講座「アンガーマネジメント体験教室」の講師を務めてきます。
怒りの感情を正しく扱うことができないと、自分も他人も不幸にしてしまします。
一人でも多くの人が自分の感情をコントロールし、責任をもって幸せな生活ができるよう、今日も頑張って伝えてきます。
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2015
05Jul
怒りの正しい扱いかた
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