当時校長と次のような会話をしました。
僕「校長先生もご存じでしょうが、〇〇に勤務しているA君は同級生なんです。学生の頃も僕よりも優秀で真面目で責任感あって、彼こそ教師に向いているんじゃないかと思います」
校長「いや、そうとは言えんよ。機会の歯車も遊びがあるからスムーズに動ける。人間も同じで【遊びの部分】が必要じゃからな。稲田先生には遊びがあるけえ、ええんじゃ」
遊びの部分とは?歯車と歯車の接しているところの隙間の部分のこと。
この隙間がなければ、歯車はスムーズにうまく回らないのです。今から考えても、当時言われた言葉は、教師に限らず親も同じだなと思います。
子供に完璧 よりも弱音を吐ける家庭
幼い頃から親の言われる通りにできる子どもがいます。そういった子どもを見るとすごくうらやましく思ったり、うちは何でできないんだろうって思ったりもしました。
ところが、いつまでも親の言うとおりに従順にはいかないんですよね。
家の中でもあらゆることがきちんとできる。
学校でもあらゆることがきちんとできる。
こういったように親が 子供に完璧 を求め、それに応えてきた子どもは、思春期あたりで大きくつまづくことになります。思春期につまづかなければ、大人になってからもあるんですよ。
「自分って、まだまだだ」「できない自分はダメだ」
こういった生きづらさを感じるようになるんです。カウンセリングをしていると、こういった大人の相談もいただくことがありますね。
そういったかたは多くの場合、職場でも家庭でも愚痴や弱音を吐けていないことが多いです。
家に帰ってから「全然テストができんかった。凹むわぁ~」「取引先からすごいクレーム来て、もう仕事いやになる」と、親も子どもも弱音を吐けたほうがいいですよ。
そして、家族の誰かに聴いてもらって気持ちを受け止めてもらうのです。
「そうかあ、テストできんかったんかあ。そりゃ凹むわなあ」「仕事が上手くいかなくて、大変なんじゃなあ」と、こんな感じで親も子どもも、お互い凹んだ気持ちを共感しあうのもいいんじゃないでしょうか?
あなたの家庭には、遊びの部分ありますか?
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