子どもが自分から学ぶ ようになってほしいなら、まず読んでください!
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ子供への理想を捨てる !スッキリさせれば親子で笑顔では、親が子どもへ求める理想や願望を減らすための方法をお伝えしました。
今回は改めて、親は子どもへあれこれ求めなくていいということを我が子で経験したのでお伝えしますね。
美術に興味を示さなかった子供が興味を持つようになった
僕は元美術教師。長男が生まれる前、こんなことを思い描いてました。
「子どもが物心ついたら、美術館にいっしょに行って楽しみたいなあ」って。しかし、僕の描いていた理想はことごとく打ち砕かれたのです。
幼稚園の年長だったか、ある美術館に行ったのです。子どもが見ても楽しめそうな企画展でした。
喜ぶかと思いきや、美術館の中をあちらこちらへ走って係員さんの冷たい視線をあび、さらに展示物をちょっと見ては次から次へと進んでしまい、あっという間に出口へ行ってしまう始末。
ヘトヘトに疲れますし「もう少し、ゆっくり見てほしいのに!」って、子どもへイライラします。
その後2回くらい美術館行きましたが、どうも興味を示さない。芸術に触れて情操教育なんて、我が家はムリ!もう、長男とは一緒に行って楽しむことはないだろうなと思ったのです。
ところが大きな変化が!映像学部に入学した長男。授業で様々な映像表現や制作を学び、授業だけでなく自分からメディアアート(コンピュータその他の電子機器等を利用した芸術)を探求していました。
すると、自然と美術のことも勉強するようになったようで、「どこか美術館行こうよ」とか「お父さん、家にある美術関連の本持っていっていい?」そんなことを僕へ言うようになったのです。
これには驚きました。美術にすごく関心持つようになっていたんですよね。
必要を感じれば 子どもが自分から学ぶ 意欲を持つ
恥ずかしながら、僕の学生時代は「勉強したい」というより「勉強をしなければならない」という気持ちが強くありました。
自分からもっともっと学んでやろうという意欲に欠ける学生でした。今思えば、もっと本気で学んでおけば良かったと思うことばかりです。
長男を見ていると、本当に勉強することが楽しくてしょうがないのが伝わってきます。
親が子どもに良かれと思ってやらせること。実は、子どもに必要ないことも多いかも知れません。
親からムリヤリやらせているときは、子どもはやる気が起きないもの。でも、ある時期に何かがきっかけで自分からやる気が起きてくることもあるんですよね。
自分が必要と思えば、子どもは自分から学ぼうという意欲に満ちてきます。そして、自分で実際に体験することでさらに楽しさを追求したくなるもの。
親があれこれ口出しする必要はないんでしょうね。親がすることは、資金援助などハード面での応援くらいです。まあ、これはこれで大変でもあるんですが・・・。
でも、子どもが一生懸命やって充実している姿を見れば、応援したくなるのが親心。子どもに「こうなって欲しい」という理想や期待があります。
でも、目の前の子どもは裏切ってくれることが多いですよね。期待どおりにいかないから親は腹が立つ。
理想と現実のギャップが大きければ大きいほど怒りは大きくなるのです。だから、前回のブログ子供への理想を捨てる !スッキリさせれば親子で笑顔で書いたように、子どもに対する理想や期待は減らしたほうがいいというわけです。
「〇〇大学へ入って欲しい」というような親の都合で考える理想や期待より、「人の役に立てる人になって欲しい」というような、抽象的でざっくりと大ざっぱなものでいいんです。
そして、怒りの感情とうまくつきあえる技術「アンガーマネジメント」 を身につけておけば、親も子ども楽になれますよ。
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