このことは、【脳には妙なクセがある「池谷裕二」著】という本に書かれています。
- 作者: 池谷 裕二
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2013/11/30
- メディア: 新書
「そのオモチャで遊んでは絶対にダメ」とお母さんに厳しく禁止されたときと、「遊ばないでね」と優しく言われて、遊ぶのを止めたとき、子供たちのオモチャに対する好感度を比べます。
すると、同じオモチャであっても、優しく諫(いさ)められた方が、好きな度合いが減っていることがわかります。
優しく言われた場合は、他人から指示されたとはいえ、自分の意志で遊ぶのを止めたという自由な要素が残ります。
つまり、「私が遊ぶのを止めたのだから、そのオモチャは大して面白くなかったのだ」という結論になるのです。
一方、強く禁止された場合は、遊ぶのを止めた理由が明確です。
楽しかったけど、止めざるを得なかった。自分の取った行動に曖昧な点はありません。
これは実際に、4歳児に対して行われた実験だそうです。
子どもへ怒るよりも、自分で決めさせる
子育てをしていて、子供に「ダメ!」と禁止することって、よくありますよね。
けれど、子供はまた同じことを繰り返す。さらに強く禁止をしても、またまた繰り返す。
そうなってしまうのは、「まだまだやりたいけど、禁止されたからやめざるをえなかった」という意識が強く残るから。
さらに、禁止されたことによって、やめたことに対しての価値がさらにが上がってくるということなんです。
だから、「またやりたい!」という気持ちが強くなり、同じ事を繰り返すようになるのですね。
親は止めさせたくて言ったのに、皮肉なことですね。
怒れば怒るほど伝わらなくなるのは、脳のクセからくるものだったわけです。
ですから、怒る以外の伝え方もできるようになったほうがいいですよね。
さらに、子どもに決めさせることが一番大事!
そのことについては以前のブログでも書きましたが、ゲームの時間を守らない我が子へ毎日怒り続けていたお母さん。
そのお母さん僕は「ゲームに終わる時間を子どもに決めさせてみては?」と伝え、それを実践したらどうなったでしょう?
答えは、その時のブログ 子供がゲームの時間を守る方法!親が言葉を変えたら大きな変化 をご覧ください。
人間には喜怒哀楽があるわけですから、怒る以外にいろんな伝え方があります。日頃から意識して心がけたいですよね。
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