躾より先に大切なこと があるのに忘れていませんか?
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「静かにして!お店の人に怒られるでしょ!」
以前ある店で昼食をとっていたとき、子連れの親子から聞こえてきた怒鳴り声。
気持ちはわからんでもないです。昼食くらいゆっくり食べたいですし、他人に迷惑かけたくないですよね。
やってはいけない基準を伝える叱りかたをする
ところが子どもって、家とは違った場所にいけばウキウキします。
うちの孫もそうですが、外へ連れ出して買い物へ行くと嬉しくて、興味ある所へすぐ歩いていってしまいます。
いろんなモノをさわりたい、見たい。当然の行動なんですよね。
でも触ってはいけないものや、やってはいけないことも当然ありますから注意します。
そんなときにやってはいけない注意の仕方があるんです。
それが先程紹介したこれ!
「お店の人に怒られるでしょ!」
これだと、怒られるから静かにしなさいということになりますよね?だったら、怒られなきゃ静かにしなくてもいいってことにもなります。
「怒られなきゃいいんだ」と思うようになると、子どもの行動の判断基準が「怒られるかどうか?」になっちゃうんですよね。
大切なのは、子どもが自分で正しく判断できるようになることです。
「そんなに大きな声出したら、周りの人が嫌な気持ちになるんだよ」と、何がいけないことなのかを具体的に示すことです。
さらにそういった躾より、もっと大切なことがあるのです。
次のページへ続く。
1
2