あなたの子どもは 親の顔色を見る ことが当たり前になっていませんか?
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
現在我が家へ帰省している娘と孫。娘はおねだり上手なんですよ。
「欲しい」とは言わないけれど、「すごくいいね」とか「気に入った」という言葉を使い「欲しい」を上手に伝えてきます。
そんなおねだり上手娘が2年前に高校を卒業したとき、専門学校へ入学するまでの期間の出来事を紹介します。
交通費を浮かせるために父親を利用する娘
「なあ、高松へ泊りに行っていい?」と、すでに借りている4月からの自分のマンションへ行って自由に過ごしたい様子。こないだも行ってきたばかり。
「そんなにしょっちゅう高松行かれたら、交通費とおこづかいがかかってしょうがないから、ちょっと我慢してよ」という妻。
「だったら、ギリギリのお小遣い渡して、ぜいたくをしない生活を練習してみたらどう?」と僕が提案してみました。
娘は嫌がるかと思いきや、すぐに乗り気。こういうところが、僕にそっくりなんですが・・・(笑)
賛成した娘もただでは済ませないんです。節約をするために、彼女がすぐに思いついたことを言いました。
娘「お父さん、明日は仕事ある?」
僕「明日は、14時から〇〇で面談の仕事が入ってるだけ」
娘「じゃあ明日、お父さん岡山まで送ってもらえる?」
僕「しゃーねーなー。わかった。じゃけど、節約するためにお父さんを利用するかあー!?ハッハッハー!」
娘「うん。ワハハハハー」
妻「エッ・・・。節約のためにお父さんを使うのか!すごすぎる・・」
僕「これこそ、生きる力じゃなあ」
娘「こういうことは得意じゃで」
妻「まるで、いなっちのようだわ!」
とまあ、我が家は爆笑の渦。
津山駅から岡山駅までの交通費を浮かすために、すぐさま思いついたのは、お父さんを利用するということだったわけです。
でも娘に甘い僕は、即OK!
親の顔色を見る より甘えるのは健全
娘はズル賢いわけではないのですが、すごく家族を上手に使う技術を身につけています。
自分にとって「いかに心地よく生きていくにはどうするのがいいか?」が、我が家では一番上手なんですよ。さすが末っ子。
例えば、これも同じ日にあったことなんですが、
娘「キャリーバッグの底の部分を地面で擦って、黒くなったんじゃけどなあ・・・」といったときには、「すでに新しいキャリーバッグを買ってほしそうな目つきだった」と言う妻。
実際には、黒くなった部分を妻が激落ちくんでゴシゴシ拭いてきれいにしましたが、危うく買わされそうになりました。
3人兄弟の末っ子&女の子という環境で育つと、生まれたときからお姫様状態でした。
だから、そういったことが大きく影響しているんでしょうね。その反面、学校では人に対してわがままを言うような話は聞いたことがないですね。
でもそれは、悪いことだと全然思いません。むしろ、人へ甘えられることは、ものすごい強みとなりますから。
「うちの子どもはすぐに親へ甘えてくるから困る」と言われる親御さんもいらっしゃいますが、見方を変えれば『親へ甘えられるのは健全な親子関係』だと言えますよ。
中学校教師時代に、親に甘えられないから家以外の学校などで思いっきりわがまま言って甘えようとする子どもに関わってきました。
できることなら「家で甘えられたらいいのになあ」って、いつも感じていました。
子どもが 親の顔色を見る 生活するのは、不健全なことです。
子どもが親へ甘えてくるなら安心。そう思えば子どもへイライラすることも減ってきますよ。
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