岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
『親が口出さなきゃ、子どもはやる気になる!』
中学校3年生のお子さんをお持ちの親御さんへ。
お子さんの進路選択、だんだんとタイムリミットへ近づいてきていることでしょう。
子どもの進路決定へ向けて、我が家もいろいろとあったんですよ。今では母親となった娘が、高校へ入学する前のちょっとした出来事についてお伝えしますね。
志望コースへ変更となり喜ぶ娘
合格した高校の入学者登校日から帰ってきた娘。
ニコッとうれしそうに「●●コースに変わったで」と教えてくれました。
というのも実は、娘が希望する志望校のコースではない、別のコースで合格していたからなのです。
合格発表の日は、自分の希望が叶わなくて涙ポロポロ・・・。
でもなあ・・・、そこまで気合い入れて勉強頑張っていたようには見えなかったし、まあそりゃ当然の結果でしょうなあ・・・という気持ちもありました(笑)
とはいえ、親として娘の希望が叶わなくて悲しむ姿を見るのは、やはり辛いものでしたよ。
そんな娘も、翌日からは文句や愚痴も言わず、変えられない自分の状況を受け入れて明るく過ごしていました。
教えたわけじゃないのに、これはアンガーマネジメントの考え方です。感心しましたねー!
僕たち夫婦は、娘の希望コースじゃなくても、娘が充実した高校生活を送ってくれたらいいと考えていたので、娘が納得してくれたなら、それでいいと思っていました。
でも登校日の当日、入学予定者に欠員が出たそうで、高校の先生から「コース変更の希望があるかどうか?」と聞かれたそうです。
その質問をされて娘は、妻に向かって『ニコッ!』と、すごくうれしそうな表情をしたとのこと。
家に帰ってきた妻が「希望するコースへ入学できないことに納得しているように見えていたけど、実はあの子なりに我慢していたんだろうね」と教えてくれました。
それを聞くと、「今まで毎日この子なりに頑張っていたんだなあ」と思え、娘のけなげな姿に心打たのでした。
子どものやる気は親がガミガミ言わないこと
娘は家に帰ってきてからは、高校から出された宿題にすぐに取りかかっていました。中学時代からは考えられない行動ですよ。
お兄ちゃんが家庭教師代わりで教えてくれています。
「勉強をしなさい」と言わなくても、自分が行きたい高校へ行けるということが、『やる気』へつながってるんですね。
自分がやると決めたら、子どもはすごいパワーを出せるんだなあって、娘の一連の出来事から感じたのでした。
だから、親がとやかく言わなくていいんですよ。子どもは自分が必要と思った時に、やる気をだすのですからね。
さらに気づかされたことは、子どもは親が思っているよりも繊細でいろんなことを感じているってこと。
普段は勉強していないから志望校へ合格できない、だから子どもなりに納得できるだろうということでも、子どもにとってはショックも大きいのです。
子どもがそうやって、自分のやってきたことに対して、自分で責任を負うことも貴重な経験だなあって思います。
だから「ほら!あなたが勉強してこなかったから、こうなったんでしょ!」なんてセリフは、子どもをさらに追い込むだけで、言わないほうがいいですよ。
子ども自身が、自分にのしかかった現実を重く受け止めているのですから。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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