岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今回紹介する本を何にしようかと考えていたら、こんなことを思い出しました。
次男の成人式。妻と一緒に会場近くへ車で送って行き、「行ってきまーす」と車から降りて行った後、実はちょっとした心配をしていたのです。
成人式を迎えた子どもを心配した原因とは?
成人式の後って、だいたい出身中学校で集まって当時の先生呼んで同窓会的なのをしますよね。
ところが次男に聞いてみると「何も連絡来てない」とのこと。連絡も来てないって大丈夫なんだろうかって。
これは妻も同じ気持ちだったようですが、次男が車を降りるまでは僕も妻もこの件については心配なんてしてないというスタンスでした。
「成人式の会場に行けば、だれか知っているでしょ?」と僕たち夫婦は気楽に言ってましたが、内心は少し心配だったんですよね。
結局、その心配は不要で、出身中学校の会のことも教えてもらえたし、夜は当時の同級生数人と居酒屋で集まるってことになったのでした。
「なにも連絡来ないって大丈夫か?」「なんで自分から誰かに聞いてみないんだよ」なんてことを言わなくてよかったです。
親があれこれ先走って、不安を解消しようとすると、本来子どもが自分で解決すべきことを奪ってしまいますからね。このことについては、以前のブログでも書きましたよね➡親の不安は逆効果!子どもは想定外の出来事も何とかする力が必要
親はあれこれ言わず子どもを見守っていれば、あとは子どもが自分で自分の問題解決に取り組んでいくんですよ。
そういえば以前、次男がそのことについて、自分の口で言っていたことを思い出しまた。
子供へ頑張れというよりも大切なこととは?
それはたしか3~4年前。
妻が買ったこの本をなぜか中学校3年の娘が読んでました。
その本は『輝ける子―100メートルを10秒で走れと言われてもさ、いっくら努力しても走れない奴っているじゃん』著者:明橋大二、発行:1万年堂出版
この本のなかで、こんなことが書かれています。
「がんばれ」という言葉は相手を選ぶ。それより、「がんばってるね」と言うほうがいい
娘はこの部分がとても気に入ったみたいで、次男や僕たちへ「『がんばれ』より『がんばってるね』という言葉を使うほうがええんよ!」と自慢げに教えてくれました。
それに対して次男が言ったことが驚きだったのです。
次男「『がんばってるね』も俺には必要ないなあ」
妻「えっ、じゃあどう言ったらいいの?
次男「う~ん、なんて言ったらいいんかなあ・・・。そんなこと言われなくてもお父さんもお母さんも自分を応援してくれているってわかっているから」
当時びっくりしましたが、うれしくて涙が出そうになりました。
この本には、次のことが書かれています。
『自分は生きている意味がある、存在価値がある、必要とされている、という感覚を自己評価といい、これが大切』この気持ちがある子どもは問題行動は起こしません。
親はあれこれ心配したり、ガミガミクドクド子どもへ言う必要なし。
子どもが今元気に生きてくれていることに喜びを感じ、そして見守っているだけで充分なんですよね。
さらに僕がいろんな本を読んだりして思うことは、『頑張る』という言葉は自分にマイナスになるってこと。
『頑張る』とは、『我を張る』とも言えます。自分を主張すること。自分を主張するのは、自分は他人より優れていることを認めてほしいということ。
逆から見れば、今の自分は他人より劣っていて満たされていないってことなんですよね。
だから頑張るってことは、今の自分が劣っていることを認めることになってしまうということ。すごく自分に無理していることになるんだと思います。
「がんばれ!」って子どもへ言うのは、今の子どもを認めていないことにもなるかもしれませんね。
だから「がんばってるね!」は、子どもを認めているからこそ出てくる言葉なんですよね。
そして一番大切なことは、親自身が『自分は生きている意味がある、存在価値がある、必要とされている』という自己評価を持ちましょうね。
毎日、仕事していることも、子どもに関わっていることも、素晴らしいことをしてます。
自分自身に「がんばってるね!」と言ってみましょう!
親が自分を認める自己評価できないと、子どもを認めることができにくいですから。
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