怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
事実と主観をごちゃまぜで怒っていませんか?
事実と主観をごちゃまぜで怒ってはダメ
前回のブログ入試へ向けて前向きになれる!子どもがやる気になる親の言葉態度では、『ダメ出し』や『小言』は百害あって一利なしとお伝えしました。
実際に子どもへ伝えている『ダメ出し』や『小言』って、事実を客観的に見て伝えていることなんでしょうかね?
多くは『主観』で言っているようなことが多いように感じます。
例えば、前回のブログへ書いた小言を考えてみると。
「ダラダラして勉強を怠けて、そんなことじゃあ高校に行けないよ!」
事実は?
・勉強せずにスマホを見ている
・勉強の時間になっても、まだ取り掛かっていない
こういったことが考えられますね。
でも高校へ行けないかどうかは、まだわからないことであって、これは事実ではありません。
あくまでも親の主観で言っているだけです。
親としては、このままでは不合格になる確率が高くなるという不安があるから、「高校へ行けないよ!」という不安を子どもへ思わせることで、ヤル気を出させようとしているわけなんですよね。
こういった『主観』で子どもへ怒っていることって、あなたはありませんか?
親というのは子どもへの自分の想いが強くなればなるほど、こういったことになりがち。
こんなときは一度、冷静に考えてから子どもへ伝えましょうね。
親は元気で笑顔で子どもへ接しておくだけでいい
まずは子どもの事実を見てから、客観的に様々な視点で見たらどうとらえられるでしょう?
ダラダラ勉強を怠けているように見える
➡受験勉強の合間の息抜きだって必要だろう
➡さっきまでは勉強していたかもしれない
➡高校へ受かるかどうかは、まだこれから本人しだい
こうやって考えれば、一方的に「高校へ行けないよ!」といった発言は意味のないものだと思いませんか?
どう見ても今の子どもの様子は、受験生として本気になれていないと思うのであれば、親としての気持ちを伝えてもいいです。
「お母さんは、あなたが高校へ受からなかったときのことが心配なのよ」って。
でもまあそれも、子どもからすれば「はいはい、もうわかったから」って言いたくなるかもしれません。
親の心配は、子どものヤル気を上げるもとにはなりにくいですから。
子どもが受験準備や勉強らしきことをやっている時こそ、スルーせずに声をかけましょう。
心配を伝えられるよりも、元気をもらえるほうがいいですもんね。
前回もかきましたが、「お疲れ様」「頑張ってるね」といった、肯定的な言葉がけだけで充分だと思いますよ。
そして親がしかめっ面でいるよりも、元気で笑顔でいてくれることが、子どものヤル気のエネルギーとなりますからね。
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