怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
ダメ出しと小言は、百害あって一利なし!
昨日は岡山県では私立高校一次入試でしたが、受験されたお子さんの様子はいかがでしたか?
前回のブログ入試後の受験生へ効果的な声かけは?子供の第一次感情に共感するで、受験を終えて家に帰って来た子どもへの対応について書きました。
何かお役に立てていたら、大変嬉しいです!
自分が言われて嫌な言葉を子どもへ言わないほうがいい
私立入試は終わっても、まだ結果が出たわけじゃないし、さらに県立高校を受験する子どもにとってはこれからまだまだやらなきゃいけないことでいっぱいですね。
これから先がハッキリとわからないときは、心の状態が不安定になりやすいです。
それは子どもだけでなく、親も同じような状態でしょう。
でも、だからと言ってここで不安定な気持ちをストレートに出して子どもへぶつけてしまうのは逆効果!
ぜったいにやめてほしいことです。
僕が子育て講演会でもよく話をするんですが、「親自身が言われて嫌だと思う言葉は子どもへ言ってはいけない」と。
これって当たり前と言えば、本当にすごく当たり前のこと。
だって僕たちは子どもの頃からこんなことを親や先生から言われて育ってきましたもんね。
「自分が言われて嫌だと思うことは、人へ言ってはいけません!」
こんな当たり前なことを、親になったとたん子どもへ言ってしまってませんか?
「そんなんじゃ学校遅れるよ!なにやってんの?早く準備しなさい!」
「ダラダラして勉強を怠けて、そんなことじゃあ高校に行けないよ!」
こういった毎日の生活の中で子どもへ言っている言葉って、果たして自分が言われたらどうなんでしょう?
大人用に言い換えてみましょう。
「そんなんじゃ学校へ遅れるよ!なにやってんの?早く準備しなさい!」
➡「そんなんじゃ会社へ遅れるよ!なにやってんの?早く準備しなさい!」
「ダラダラして勉強を怠けて、そんなことじゃあ高校に行けないよ!」
➡「ダラダラして仕事を怠けて、そんなことじゃあ部長になれないよ!」
どうです?こんなことを自分の身近な人からズケズケと言われたら。
仕事へ行かなければいけないのはわかっているんだけれど、朝からやる気が出ないときに言われたらどうですか?
疲れ果てていて、でもやらなきゃいけない仕事が山積みの時に言われたらどうですか?
腹が立ちませんか?やる気がなくなりませんか?
自分が言われてやる気の出る言葉を子どもへ伝える
大人だって同じだと思いますよ。
じゃあ、どうすればいいのでしょう?
それはとっても簡単なこと。
親自身が言われて、勇気が出たりやる気になることばを子どもへ言えばいいということ。
「お疲れ様」
「頑張ってるね」
といった、肯定的な言葉がいいですね。
言葉が出なくてもいいですよ。
「そっとしておく」
「ニコッと笑顔で接しておく」
「子どもの好きなご飯を用意する」
こういった言葉にはならない、態度や行動でも充分です。
一番やってはいけないのは、何でしょう?
『ダメ出し』や『小言』ですね。百害あって一利なしです。
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