怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
東京都練馬区では、システム障害で通知表が作成できなくなったので、年明けの1月に通知表を渡すことになったとニュースで話題になっていました。
「全国ネットのニュースになるほど、大変なことかあ!?」
ってなことを、妻と二人でニュースを見ながら叫んだのです。
ニュースでインタビューに答えるお母さん。
「2学期のできなかったところを通知表で確認して、冬休みにやらせないといけないの困ります。」
これを見て僕も妻も同じ感想を・・。
「親が困る!?親が”できなかったところ”をやらせるのか~!」
「通知表が1月に出ることによって親が困るんだ~!」
驚きや疑問の声でした。
勉強をやらされて伸びる子どもと伸びない子どもの差は?
親から強引に勉強させられている子どもも見てきました。
スパルタ的に勉強させられている子どももいます。
不思議なことに、成績が伸びる子どもと伸びない子どもがいるんですよね。
伸びる場合の共通点は
①親子で同じ方向(目標)を見ている
②親子の信頼関係ができている
③子どもの得意不得意を分かっている
この3点が当てはまらない場合に、ガンガン勉強させようとすると親子関係が崩れる危険性があります。
親ができたことが自分の子どもにできるわけじゃない
僕はこうやって子育てのことを中心に毎日書いています。
でも、これはあくまでも今までの経験や学んできたことからの内容。
僕の書いたとおりにやったら、必ず子育ては上手くいくわけじゃないです。
ただ、子どもにとって親にとって、こうするほうがより良いですよと伝えているのです。
「〇〇すれば難関校合格」
「隣のA君があの塾に行って合格したから」
親は少しでも良い方法を見つけたいものです。
数学の方程式のように答えが出ないのが子育て。
同じ塾へ行っても同じ結果にはなりませんよね?
さらにやっかいなのが、親自身の思い込み。
「私も子どものころは厳しく勉強させられて、そのおかげであの高校へ入れた」
そう言うのは問題ないです。
「だから、あなたも同じようにできるはず!」
「私も苦しかったけど、これはあなたのためなのよ!」
これを言ってはダメです。
親ができたことを子どもがそのままできるとは限らない。
あなたのためと言う教育虐待になっていませんか?
「あなたのためだから厳しく言っているの」
これを当たり前のように言っている親は危険。
子どもの人生を自分のものと勘違いしている可能性も・・。
こういうことを言っている親は、子どもが結果を出すと喜びます。
でも、結果が出ないときは子どもに対してイライラし、子どもを傷つけるような怒り方をしかねないのです。
教育虐待とは?
親の子に対する行き過ぎた教育やしつけのこと。「教育虐待」という言葉は、2011年12月、日本子ども虐待防止学会で武蔵大学教授の武田信子が使って以降、広く用いられるようになったとされる。
身体的虐待と違って、心理的虐待です。
これは、大人になってからも引きずりますし、自分が子育てを始めて同じように子どもへやってしまうこともあります。
子どもに勉強してほしい。
親なら思いますよね。
だからと言って「勉強しなさい」と言っても効果ないのは皆さんわかっています。
それなら、言うよりも自分も同じように何か勉強始めてみたらどうでしょうか?
お父さんお母さんも勉強している姿を見せれば、子どもにも良い影響与えますよ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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