怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
子どもへ言っている言葉を、親も言われたらどんな気持ちになりますか?
子供へガミガミ言えば言うほどやる気をなくすだけ
今は家から出て一人暮らしをしている娘。
自分の楽しいことに力を注ぎ、自分のペースを大切にします。
その娘が高校生のとき、毎朝のルーティンがありました。
朝6時に起きて居間に出て、居間の明かりをつけて、自分の座椅子に座り、テレビをつけて、音は消す。
そのまま7:10~20あたりまで寝て、目を空け、テレビの音量を出す。
ちょうどそのときに僕の食事の「クチャクチャ」という食べ物を噛む音が聞こえて、イヤホンを耳に入れる。(笑)
そこからまた寝て7:30~40に起きて、やっと食事。
そんな毎朝だったのですが、居間で寝ている寝顔がなんともいえぬ可愛さ。
妻「いつみてもあの寝顔いいよね」
僕「俺たち親にしかわからん可愛さじゃな」
そんな会話を夫婦でしたり、二人で娘の顔を見てニンマリ。
これ、僕たち夫婦のルーティンみたいなものでした。
当時の娘は週末に専門学校の試験を控えていました。しかし、毎日の生活に変化なし。特別に部屋で何かやっている様子もない。
よほどのことがない限り合格なのでしょうが、学費が少しでも割り引かれるかどうかの試験があったんですよ。
だからもっとプレッシャーをかけるような言葉をかけたくなる場面でしょうね。学費が少しでも安くなるかどうかは、親にとっては大問題ですからね。
子どもが何もやってなければ
「受験前なのに大丈夫?」
「少しは勉強しておきなさい!」
こんな言葉をガミガミ言ったりするんでしょうね。
3番目の子どもだから余裕があったのかもしれませんが。
我が家は、僕も妻も言いません。親があれこれ言ったところで効果ないってわかってるから。
親がガミガミ言えば言うほど、子どもの気分を害するだけですからね。
なのに、子どものやる気を出そうとガミガミ。しかも直前になって。
親が子供へガミガミ言えばやる気になりますか?なった試しがないでしょう?
だったらもう、何も言わないこと。
勉強するかしないかは子供が決めること
勉強するかしないかを決めるのは誰ですか?
親ですか?子どもですよね。
例えば、子どもからこう言われたら?
「お母さん、いい加減に洗濯干しなよ!いつまでダラダラしてるの?」
「お父さん、いい加減に晩酌止めて片付けなよ!いつまでダラダラ飲んでるの?」
素直に受け入れて、次の行動を行いますか?
「言われなくても、やるに決まってるでしょ!」「いちいちわかりきったこというな!」って言いたくなりますよね。
「やるか?やらないか?」という自分のすべきことは、自分が決めること。
人から指図されたくない。
子どもの勉強だって同じです。
勉強するかしないかは、子どもが決めることで、親が口出しすることではないのです。
勉強しない子どもを見ているとイライラする。もしそうであれば、簡単です。
勉強しない子どもを見ない。
子どもから離れておけばいい。
勉強するかしないかは、子どもがどうにかすること。
勉強しない子どもを見てイライラするなら、そのイライラをどうにかすることが親のすべきこと。
親が子どもを見てイライラして、さらにイライラをぶつけてしまうのは、絶対にやってはならないことなのです。
じゃあ、親はどうすればいいの?
宿題や勉強がやりやすくなるような方法を、人に聞いたり自分で調べたりしてサポートの準備をしておくこと。
子どもが必要とした時にそれを出せること。
それまでは口出しをしない。
そのためには、親の感情コントロールが必須!
アンガーマネジメント学んでおくことなのです。
そして、子どもへは喜びと感謝の気持ちを接することができるといいですね。
あとは、いつも子どもへ言っている言葉を、自分も言われたらどんな気持ちになるかを考えてみましょうね。
また、有名な児童精神科医の先生も「勉強する子はするし、しない子はしない」とおっしゃってましたよ・・・。
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