怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
子どものやる気のスイッチは、親しだい!
毎日掃除をするようになったいなっち先生
津山市から岡山市へ引越して1カ月が過ぎました。
新築賃貸マンションなので、部屋は僕たち夫婦が住むのが最初となります。
そうなると、ありとあらゆる設備が新品でピッカピカ。
嬉しくて住み始めた初日から毎日掃除しています。
妻が「まあー!人が変わったみたいだねえ。ずっと続くといいねー!」と驚きの毎日。
いまだに続いていますよ。1カ月も続くと完全に習慣化されますね。
アンガーマネジメントと同じです。習慣化されてしまえば、生活の一部ですよ。
水道の蛇口の取っ手なんかでも、メッキがいつもピッカピカじゃないと気が済まないです(笑)
以前住んでいた家ではありえなかった僕の行動の変化。
でもよく考えたら、教師生活最後の2年間は勤務先の中学校が新築となり、それからというものはほぼ毎朝男性職員トイレを掃除していましたよ。
今、自宅を毎日掃除している『やる気』の源は、職員トイレをきれいにしていたときと同じなんですね。
「きれいさを維持したい!」
「毎日気持ちよく過ごしたい!」
「きれいにしていると良い運気が流れてくる!」
さらに、きれいな場所を汚すのは気が引けますし、賃貸ですから自分のものではありませんし、現状を維持したい気持ちが強くなります。
これって、『割れ窓理論』とか『ブロークンウィンドウ理論』と言われます。
窓が一部分割れた車と窓が割れていない車を放置していると、一部分でも窓が割れている車の他の窓はどんどん割られ、窓が割れていない車の方が割られにくく、さらに割れたとしても窓を放置せずに修理しておけば、次に窓が破られることはなくなっていくということ。
この理論を利用して、かつて落書きのひどかったニューヨークの地下鉄など、落書きを消して治安を立て直したと言われています。
ゴミがいっぱい落ちている所へは、どんどんとゴミが捨てられたり捨てることに罪悪感が薄くなりますが、いつもゴミがなくきれいに維持されている場所を汚すのには罪悪感が強くなります。
こういう心理が働いていて、僕もいつまでもこの家を新築の状態で維持しておきたいという気持ちが強くなっているんですよね。
子どもへ頑張れというより認める声掛け
子どもへ片づけをさせたい場合、ただ「片づけなさい!」というだけでは効果はないどころか、子どもは嫌な気持ちばかりが増えていき、さらにやる気をなくしてしまいます。
まずは親が率先して片付けをしたり、子どもといっしょに片づけをしてきれいな状態が気持ち良いとか、過ごしやすいという体験をさせてやることが必要ですね。
でも親が一生懸命に片づけたりきれいにしていても、子どもが必ず実行するとは限りませんよ。
そもそも子どもが片づけをしても、親の求める片づけ方とは違ったりするもの。
親の求めるレベルを下げてやるとか、少しでも実行したなら喜んだり感謝してやらないと、子どもは気持ちが続きませんからね。
これは僕も同じで、妻も「まあきれーい!うれしい!」とか「がんばってるねー!」って、毎日喜んでくれたり認めてくれるのは嬉しいものです。
そして喜んでもらえなくても、きれいにすることの楽しさを感じられるようになれば、『喜ばれる』ことを目的にするのではなく『きれいさの喜びを味わう』ことを目的にできるようになっていきます。
それが今の僕の状態。褒めてもらうことを目的に掃除するのではなく、掃除することが自分の心を満たすから。
子どもが掃除するのも、勉強するのも同じですよね。
子どもが掃除するのも勉強するのも、子どもが決めること。
褒められたくて掃除するとか勉強するのでは、続かない。
子どものやる気のスイッチは、意外なところにあったりするもの。
親が「頑張れ!」「もっとこうしなさい!」と叱咤激励するよりも、「がんばってるね!」「ありがとう!」と認めたり喜んだりで充分なんです。
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