怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日講演させていただいた、岡山県立倉敷天城中学校PTA研修会で、こんな質問がありました。
「稲田先生が変わろうと思ったきっかけなどは?」
子どもへ怒りをぶつけないことがいいと思うようになったことは、アンガーマネジメントの出会いや教育現場で子どもや親御さんを見てきてなど、いろいろとあります。
特に妻から「いい加減にしなさい!」と叱られることも度々あったことも大きなきっかけです(笑)
さらに僕が子育てですごく共感した本との出会い。それが、児童精神科医の佐々木正美先生の本です。
いなっちは元教師だし、奥さんも元養護教諭で今はスクールカウンセラーだし、そりゃすごくいい子育てしていることでしょう。
なんて思っているあなた。残念でした。
我が家はめちゃめちゃグデグデダラダラの子育てですよ。
でも妻も僕も、佐々木正美先生の本は『子育ての基本』だと思っています。
思春期の子育ては、わかりきったことを子どもへ言わない
我が家の娘が高校3年生のときのこと。
食後から約2時間。
僕の目の前に座り続け、世界バレーを見ながらスマホのゲームをつづけていました。
「そろそろお風呂行ったら?」って言いたいところですが、言いません。
そろそろ行ったほうがいいと本人も思っていますから。
でも、ゲームもしたいしバレーも見たいし。だから動かない。
以前にブログで書きましたが
『わかりきったことを子どもへ言わない』
これは、思春期の子育ての鉄則!
思春期以外でも鉄則ですね。
➡親の夏休みのイライラを減らす!親は子供も笑顔で過ごせる方法
まあ、こんな感じで毎日グデグデダラダラ。テストの点数も・・・(笑)
もし僕たち夫婦が、娘の家での過ごし方や勉強のことに焦点当てていたら、毎日イライラ怒りまくっていたに違いありません。
『子どものどこに焦点当てるか?』
これは子育てで大切なことで、親が子どものどこを見るかで、声のかけ方も違ってきます。
僕たち夫婦は『子どもが毎日楽しく学校行ってくれる』これに焦点当ててました。
だから、家での過ごし方がダラダラしていても、学校で楽しくやるべきことやってくれているなら、オッケー!
家でガミガミ言うこともありません。
娘も親からガミガミ言われない安心感があるので、親の顔色をうかがうことなく過ごせます。
自分のやりたいように過ごせていると思います。
だから昨年誕生日サプライズを僕にしてくれたのですが、それも自分がやりたくてやったことでしょう。
親に気を遣ってやったのではないと思います。
本当の優しさですね。
子どもの要求を親が受け入れていれば信じる力が育つ
優しさとは『自分に優しいこと』
自分を押し殺す、本心を抑えるとか、自分を抑えてまで人のために尽くす。
これは本当の優しさとは違うと思います。
自分に優しくできてこそ、人へ優しくできる。
だから、子どもは小さい時にやりたいようにやらせておいたほうがいいんです。
子どもの要求を親ができるだけ受け入れる。
それが子どもと親との基本的信頼感になります。
「そんなことしていたら、わがままになってとんでもないことになるのでは?」
そう思うかもしれませんが、なりませんよ!
佐々木正美先生によると
「自分の望んだことをやってもらえた」と乳児期に体験すれば、自分が望んだとおりにしてくれた人を『信じる』ことになるそうです。
親を信じることができれば、子どもは安心して過ごせますから、心は安定しますよね。
心が安定すれば自分を信じることもできます。
そして親との関係も、お互い信頼し合えるしっかりしたものになります。
だから、とんでもない要求もしませんし、わがままし放題になんてなっていかないんですよ。
子どもを受け入れる。
親がイライラしていたら無理ですよね。
そのためには、アンガーマネジメント。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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