岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
共感とは同情ではない!
受けとめることと受け入れることは、全く別物!
前回のブログ子どもへ共感する大切さ!親も教師も伝える努力より聴く努力では、子どもの気持ちに共感することの大切さについて書きました。
共感することが大切だからと言って、子どもの言うことに全て同情してしまったり、受け入れてしまうってことではないんです。
受け入れると受け止めるを区別して考える
【受け入れる】とは?
人の意見や要求などを認める。
出典:goo辞書
【受けとめる】とは?
事柄の意味をしっかりと理解する。
自分の問題として認識する。出典:goo辞書
似たような言葉ですが、大きな違いがあります。
「今日なあ、学校で友達からバカにされて辛かった。」
と子どもが家に帰って言いました。あなたはどう答えますか?
A.「バカにされて辛かったんだね。」
B.「バカにするなんて、酷い友達だね。」
Aが、共感。Bは、同情。
酷い友達かどうかは事実かどうかわかりません。
少なくとも、状況を詳しく聞かないとわかりません。
でも、「辛かった」というのは目の前の子どもが言っている事実。
だから、『事実』にフォーカスしておけば「辛かったんだね」と、すぐに事実の気持ちに共感してやれます。
では、次の場合はどう答えますか?
「小遣い少なすぎー!これじゃあキツイ!」
A.「小遣いが少なくて、キツイんだね。」
B.「じゃあ、小遣いを増やすね。」
もうおわかりでしょうが、Aが、受け止めるで、Bが、受け入れるですね。
子どもの気持ちを受け止めるだけでいい
子どもの言いたいことをまず聴いてみて、それは、「事実なのか?」「思い込みなのか?」「必要なのことなのか?」「わがままなのか?」親は見極めることをしなくてはいけませんね。
これはクレーム対応でも同じです。
相手の言うことのなかで、気持ちの部分には共感して受け止めますが、無理難題の要求には受け入れられないという姿勢で区別しておく必要があります。
「ご不便をおかけしました」「ご期待にそぐわなくて」
こういった気持ちに寄り添う言葉は、大事にしたほうがいいです。
子どもにも使ってみてはどうでしょう?
「小遣いが少なくて、不便をかけてごめんなさいね。今月はこれだけしかないの。」
気持ちは受け止めるけれど、無理な要求には応える必要はないですから。
でも、子どもも大人も自分の気持ちに共感してもらうことはすごく大切です。
相手の気持ちを受け止めることを、毎日の生活で意識してみましょうね。
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