怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
豪華なご飯より、お母さんといる時間がご馳走!
この言葉は、僕がかつて担任した生徒が親になって言った名言。
この名言は、実は昨日言われたんです(笑)
おしっこ漏らした子どもへ温かい対応の母親
フェイスブックやインスタグラムでは、すでに投稿してご存じの方も多いかと思います。
長年住んだ岡山県津山市から、9月30日に岡山市北区庭瀬へ転入手続きを終えました。
僕の講演や研修が県外からの依頼も増えていること、3人の子ども達も家を出たこと、老後は便利な場所で過ごすこと・・・、などを考えて決めたんです。
しかし、スクールカウンセラーである妻の勤務地は、津山市周辺の地域。岡山市からの通勤はなかなか遠い。
昨日の勤務校は、自宅から70km少々あります。
だから昨日は妻のために、仕事が入っていなかった僕が送迎をしました。
妻の仕事が終わる前に、コンビニの駐車場で少し仮眠をとろうかと思って、車の窓を少し開けてシートを倒して目を閉じていたときのこと。
隣に来た車から子どもの声が聞こえてきました。
会話のすべては聞こえなかったのですが、お母さんと子ども達とのやりとりが聞こえていました。
途中からこんな会話が聞こえてきたのです。
子「おしっこ漏れた」
母「おしっこ漏れたん?そりゃ大変じゃなあ。じゃあ車の中に入ろうな。」
僕はすごく感心したんです。
それは、そのお母さんの表情はわからないけれど、とっても冷静でそのうえ暖かな優しい口調で子どもへ言っていたから。
僕は「こういうお母さんの対応って、すごくいいなあ」と思いながら、もう寝れそうにないから、そろそろ妻の学校へ移動しようかと思って、シートを元に戻してエンジンをかけたとき、そのお母さんと目が合ったのです。
母「稲田先生!?」
僕「おい!◯◯じゃがなー!?」
なんと!そのお母さんは、僕がかつて担任した生徒だったのです。
偶然とは思えない再会に大感激でした。
子育てはシンプルに考えれば、子どもも親も幸せ
帰宅後、そのお母さんからメッセージが来て、これがまた素晴らしいので紹介しますね。
じつは、今日私は仕事から帰ってから目標?がありました!笑
最近下の子が心が荒れていて、私もそれについイライラと。
なので今日は、帰ってからずっとずっと子どもと居ようと、決めていました。
ご飯はふりかけご飯ですが、作る時間も、全て子どもに捧げようと。笑
子ども達は、豪華なご飯より、私といる時間のほうがご馳走みたいでした。
下の子は穏やかでした。
そんな私は、親として不安だらけで、誰からも、母親として、嫁として、保育者として、なかなか褒められませんが、先生に褒めて頂いて、自己肯定感が上がりました。笑
子育てで一番大切なことを、このお母さんはされてるんです。
ご飯はふりかけご飯ですが、作る時間も、全て子どもに捧げようと
子育ての神髄はこれですよ!
「良い子育てをしなきゃ」「良い親でいなきゃ」と、一生懸命になって本当に子どもに必要なことを置き去りにしてしまっている人をたまに見かけます。
実は、「良い子育て」も「良い親」も、それはとってもシンプルに考えればいいんです。
子どもとの時間を大切にするだけでいいんです。
このお母さんは仕事をされていて、保育園に子どもを迎えに行った帰りでした。
一日の24時間の中で、子どもと関われる時間というのは限られています。
子どもとの時間が長くとりたくてもとれませんよね。
そのためには、何かを犠牲にすることも必要。
だから、夕食はご馳走じゃなくてもいい。子どもと一緒に過ごす時間のほうが、子どもにとってのご馳走になるんですね。
子どもと居る時間は、『量より質』だと思います。
子どもの心の安定は、幼児期までに親と関わる『質』が大切ですよ。
幼児期に、親は子どもの要求に精一杯応えてやることが、子どもの自己肯定感を高め、子どもの心の土台が出来上がります。
それをやらずに、習い事やスポーツなど子どもの気持ちそっちのけであれこれやらせたり、なんでも自分できちんとできるようにと躾ばかり優先するから、おかしなことになっちゃう。
思春期あたりにその弊害が出てくるんですよ。
友達に意地悪したりいじめたり、親や先生へ過剰な反抗をしたり、無気力になって学校へ行きたくなくなったり・・・。
必ずといっていいほど、子どもは幼いころに不足した要求を『取り戻す』という行動を起こします。
人は成長していくなかで、時期ごとに達成しておかなきゃいけない『課題』があるんです。
置き去りにされた課題は、いつかどこかでまた達成しようとするんですね。
その『課題』については、また後日書こうと思います。
あなたの子どもは課題を達成していますか?
親との関わりがご馳走になっていますか?
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