怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
親がするべきことと、子どもがするべきこと、分けて考えてますか?
子どもは親へ素直な気持ちを出せばいい
前回のブログ思春期の親子関係は改善できる!子どもを変えようとする親は不健全で、以前講演させていただいた某中学校の生徒さんからいただいた質問。
お父さんが受験生の辛さを何もわかってくれなくて、本当にイライラするし、顔も見たくないんですけど・・・。
怒り爆発しても、一応親だからあまり良くないって思うんです。
こんな時、どうしたらいいですか?
僕はこう回答しました。
受験生の辛さをわかってもらえなくてイライラするのは、とっても自然の反応だよ。
だから、自分の気持ちは素直に言えばいいんだ。
親だからこそ、子どもはわがまま言っていいし、甘えればいいよ。
親子喧嘩できるのもいい経験だ。
果たしてこの中学生がどうなったかは、わかりません。
でも僕は、この中学生が書いた次の言葉がすごく気になりました。
怒り爆発しても、一応親だからあまり良くないって思うんです。
すごく気を遣っているように思いました。
子どもって親が思っている以上に、親のことを気遣っていますよ。
その根底にあるのは、『親に認められたい』という気持ちなんです。
本当なら自分の親だからこそ、わがまま言えるんじゃないでしょうか?
子どものうちに、どんどんとわがまま言えばいいんですよ。
自分の気持ちをストレートに表して、ときには親を困らせたりケンカになったりしてもいいじゃないですか?
それをさせてもらえない。じゃあどこで自分の素直な気持ちを出せるのか?
子どもにとって家庭が素直な気持ちをだせる、一番安心できてくつろげる場所であるべきだと思います。
だから僕は講演で「子どもが家でダラダラできていたら安心ですよ。今日、家に帰って子どもがダラダラしていたら喜んでやりましょう!」って、伝えています。
思春期の子どもへ親するべきことは3つ
思春期という心も身体も変化の激しい時期。
日々揺れ動く気持ちと、義務教育から高校入試という人生の大きな決断の時期。
勉強も大変だし、友だちとの関係も大変だし、中学校3年生という時期は子どもにとってかなりしんどい思いを毎日していますよ。
楽しそうにふるまっているようで、実はとっても気を遣って学校で過ごしていたりするんです。
それは僕が教師時代、毎年のように中学校3年生女子がトラブルを起こしていたから、すごくよくわかります。
だから受験生を抱えるお父さんお母さん、もっと子どもの気持ちに寄り添ってやってくださいね。
「勉強やったの?」「今の成績で大丈夫なの?」「いつになったら受験勉強始めるの?」・・・、ありとあらゆる不安や指示。
こんなこと、子どもへいっさい言う必要なし!
中学校3年生なら、今どうすればいいかは、自分でよくわかってますから。
わかっていても、思うように勉強が進まなかったり、ついつい遊びたくなったり、そういうもんでしょう?
大人だって気持ちの乗らない仕事をするとき、そうじゃないですか?
じゃあ親にできることは、何があるのか?
①子どもを見守る。
②子どもへあれこれ言わない。
③いなっちのブログを読むか、講演に参加する(笑)
親がするべきことと、子どもがするべきこと、分けて考えるようにしましょうね。
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