生徒が怒らせているように感じるかもしれませんが、「怒りたい」という目的なのです。
教師として生徒へ自分の言うことを聞かせたいという目的があるはずです。
だから目的を達成させるために怒りという手段を利用しているんですね。
怒る必要があることならば、目的を達成させて良いのです。
怒りで後悔しないためにアンガーマネジメント
アンガーマネジメントでは「絶対に許せない!」のであれば、「怒る必要がある」ということなので怒っていいとしています。
ただし、目の前で起きている出来事に対して、「自分の力で変えられること」または「自分の力で変えられないこと」のどちらなのかを考えます。
「自分の力で変えられること」と思って「重要なこと」なら、今すぐ変える努力をします。「重要でない」なら、今ではなくていいので、自分に余裕のあるときに変える努力をします。
「自分の力で変えられないこと」と思って「重要なこと」なら、変えられない現実を受け入れて、具体的な対処を考えて行動します。「重要でない」なら、放っておけばいいのです。
この先生の感想では、生徒とどのようなやりとりがあったのかがわかりませんが、「怒りがおさまらなくて大バトル」になったということですので、「もう少し冷静に対応すればよかったなあ」という『後悔』も少なからずあったのではないでしょうか?
アンガーマネジメントでは、「怒る必要があるのか?」「怒る必要がないのか?」を常に適切に判断できるようになることが目的です。
ですから、今回の感想に書かれている様子で判断できるかぎり、「怒る必要がなかった」と思われているように感じます。
生徒との対応を予測しておけば怒らなくて済む
過去は変えられませんが、過去の経験を未来へ活かすことは可能です。
今回のケースでは、どのように活かしていけば良いのでしょうか?
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