怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「大きな声を出さないで!」
「走らないの!」
電車に乗って移動中、お母さんが注意する声が聞こえてきました。
「〇〇しない!」
「〇〇はダメ!」
って否定形で伝える人がすごく多いなあって感じます。
これは以前に書いたことですが、いろんな場面で見かけます。
だからぜひ。世の中のお母さんやお父さんへ知っていただきたいので、再度アップしました。
否定形で伝えられても脳は理解できない
親の指示に従わない子どもが悪いんじゃないのです。脳が理解できないんです。
「大きな声を出さないで!」
と言われた瞬間、脳は大きな声をイメージしちゃう。
「走らないの!」
と言われた瞬間、走るイメージを描いちゃう。
これは無意識にやってしまいます。
人の行動は無意識が約90%とも言われます。
だから、何度子どもへ「ダメ!」って注意しても、同じ行動をしてしまうんですよね。
子供は親に注目されたくて注意を引く行動する
注意されても同じ行動をする子ども。
大人から見れば、「怒られたら嫌な気持ちになるはず。だから、怒ればやめるはず」と思っても、子どもは違うんです。
それは、怒られるほうが心地良いからするんです。
「えっ?」って思うでしょう。
ちゃんと子どもには目的があるんです。
だって、何度もお母さんやお父さんが声をかけてくれる。自分へずっと注目してくれるから。
怒られることは嫌だとしても、無意識の部分では嬉しいんですよ。
なぜこんな心境になるのか?
だって、大人しく過ごしているときには声かけてくれないし、注目してくれないから。
それなら、騒いだほうがいいわけです。
子どものマイナス行動よりプラス行動へ注目する
親はついつい、子どものマイナス行動へ注目しますよね。一度、プラス行動へ注目してみませんんか?
それも、当たり前だと思う行動へ注目してみるんです。
「静かに座ってくれて、ありがとう!」
「座ってくれているから、助かるよ!」
「今日は座ってくれたんだね。うれしいなあ!」
こんな感じで、当たり前のことを認めるんです。喜んでやればいいんです。
「いい子だね」「お利口だね」
おだてる言葉は必要ないですから、当たり前のプラス行動に注目していけばいいんですよ。
その積み重ねで、子どももプラスの行動をとることが良いことなんだってわかるようになります。
ただし、これには時間もかかるんです。だから、ついイライラして怒ってしまうわけです。
そんなときこそアンガーマネジメント。子育てには必須ですよ!
関連するブログもどうぞ!
➡お父さん必見!妻と子どもが幸せになる魔法の言葉とは?
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応
この記事へのコメントはありません。