怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
『怒ることを勝ち負けで考えない』
こんなことを考えたことありませんか?
怒るのは自分の自然な感情なんですから、それで勝つとか負けるとか関係のないこと。
感情に蓋をするのは自分を否定すること
以前、高校生対象に講演をさせていただいた高校からこんな感想をいただきました。
個人的にすごいなと思えたのが怒りの後悔です。
学校ですごしていても、先生からは「怒らない」という前提の話で、怒った後の話はあまりしてくれません。
そもそも、怒ったらダメというか、負けと言うか、そういう感覚があったので、かなり新鮮でした。
講演で必ず伝えていることが「怒って後悔もダメ」「怒れなくて後悔もダメ」「怒りで『後悔』しないようにしよう」ということです。
ところが、僕たちは幼いころから怒るということに対して、とってもネガティブに教えられてきたことの方が多いです。
それは、僕の世代だけでなく、今の若い世代もまだまだ同じようなところがあるのでしょう。
だから、学校の先生も「怒ってはいけない」「怒らない」という前提の話をされるわけです。
でもね、怒りというのは自然な感情だから、押さえつけたり、押し殺したり・・・、こういったことはすごく良くないんです。
自分の感情は、本当の自分の姿。
そこへ蓋をするのは、自分自身に蓋をしてしまっていること。
自分を否定しているってことですよ。
そんな不健康なことは、今日からやめましょう!
子どもが家でダラダラできる家庭は正常
さらに、別の生徒さんからとっても健気な感想が!
高校へ遠方からバス通学をしている生徒さんのようです。
毎回バスが着く頃に一番気持ちよく寝てしまって、それをガマンして起きて家に帰ります。
なので、私の中では「もっと寝たい」という想いがあります。
ですが、かえってすることがたくさんあるので、もう一度寝るわけにはいかないので、我慢して事を済ませますが、その間に家の人に話しかけられることがものすごくイヤです。
言葉にしないと自分の意志が伝わらないので、良かれと思って
「今は話しかけないで」と言うと、「〇〇のため思って話しかけてんのよ!」と言われていまします。
何も言い返せないです。
こんなに子どもは親に気を遣っているんです。そっとしてあげましょうよ。
ヘトヘトで「何にも言いたくない」「なにもしたくない」ってときは、親も同じですよ。
一日学校で頑張り、さらに通学で疲れているわけですから、親ができることはご飯やお風呂の用意で充分だと思います。
何も言わなくても、子どもは家に帰って安心し、ホッと過ごせるだけでいい。
子どもにとって家庭は、ダラダラできる場所であってほしいですね。
家に帰ってまで、気を遣って気持ちを張り詰めておかなきゃいけない?
じゃあどこで息抜きするの?
この生徒の感想の最後に書いてあったことが、深く僕の心に残っていますし、今の子どもたちの気持ちを代弁しているように感じてならないのです。
本日は素敵なご講演ありがとうございました。
その時間のうちだけでも、きれいな心でいられたような気がします。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応
この記事へのコメントはありません。