怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ親に気を遣わない子供は安心!怒るより許して笑顔で過ごすコツでは、我が家の娘のことで、子どもが親へ気を遣わないことがいいと書きました。
なんだかんだ、娘が思春期に入っても、親子関係がずーっと良好な我が家。
それには、あるコツがあるんです。それも、すごくシンプルで簡単なこと。
でも、世の中のお父さんやお母さんは、これが難しいんだろうなあ。
娘を叱る必要がないと判断したのはなぜか?
娘が高校生のとき、冬にこんなことがありました。
娘は出かける前にマスクをします。
マスクの袋をゴミ箱へ捨てずに、テーブルの上へポイっと放り投げました。
「ここへ置くのか?もうー」と、僕は笑ってゴミ箱へ。
このやり取りをご覧になって、どう思いましたか?
「娘に甘すぎる!」
「なんで、娘を叱らないの?」
きっとこんなこと思われたでしょう?
僕の考えはこうです。
・朝の忙しいときだからこんなこともある
・朝は気持ちよく送り出してやりたいから
・ここで叱ることにあまり効果はない
・僕の目の前にゴミ箱があるから僕が捨てておけばいい
僕としては、叱る必要性を感じなかったわけです。
悪いところを叱られる経験は自分の子育てで同じやり方になっている
あなたが子どもを叱るときって、どんな時?
「悪いことをしたとき」
「行動を改善させたいとき」
おそらくこういったときでしょうね。
叱るのは大切です。でも、もっと大切なこと忘れていませんか?
子育ての方法って、自分が親からされてきた方法を無意識のうちにマネてやっていることが多いです。
僕が父親になったとき、自分の父親と同じような怒り方していました。
叱られる側は
「自分が悪いことをしたから当然」
「悪いところを治してもらえた」
と思います。
自分はそれで結果的に良い成長をした。だから自分の子どもにも同じ方法が通用するはず。
そういった思い込みとなるわけですが、実はそうはいきませんよ。
なぜなら、親と子どもは同じ人間じゃないから。性格、時代、環境、経験も違います。
自分の遺伝子を受け継いではいますが、別の人格を持った人。あなたのコピーじゃないのです。
これは仕事をするうえでも同じですね。
「私は上司からこういう指導されて成長できた。だから後輩にも」
部下や後輩への指導でこんな思いはありませんか?
悪いところを探す前に、出来ていることを探してみる
悪いことを叱られるばかりした人は、子どものできていることより、できていないことや悪いとことろを探す癖が身についていきやすいです。
今回の朝の出来事では、娘を叱るよりも気持ちよく学校へ行かせることのほうが、娘にとっても親にとっても大切なことだと考えます。
さらに妻とこんな話をしました。
「こんなに寒くて雪の降っている日も、学校面倒くさいって一言も言わないあの子はすごいよね」
マスクの袋を捨てないことより、学校へ楽しく通える娘の姿に注目すると、小さなことで叱るのはとっても馬鹿らしく感じてしまうのですよ。
学校へ通うのは当たり前?
僕はそうは思いません。毎日元気に通ってくれていることが幸せなこと。
思春期に入った子どもとも良い関係でい続けるコツは、子どものできていることに注目しておくだけ。
とってもシンプルでしょ?
子どもを見る視点を変えてみてはいかがですか?
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