怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
【免許はあっても人の気持ちがわからない人がいる】
さて、あなたはこの意味がわかります?
そして、これを言った人はどんな立場の人でしょう?
不登校問題は発想の転換が必要
免許と言っても、自動車の免許ではございません。教員免許のことです。
これを言ったのは、現役高校生です。
僕たち夫婦は、この言葉を聴いたとき、思わず笑ってしまいました。
実は昨日、鳥取で開催された日本財団主催の「学びにくさゼロの地域のつくり方」子どもの学びサポーターズセッションに参加してきたのです。
不登校問題について、様々な立場の人と意見交換をしたり、現役高校生の意見も聞かせてもらうことができました。
グループごとに地域で不登校対策としてできることは何かについて考え、ポスターにまとめて最後発表しました。
僕たちのグループは、『学校以外に行ける場所をいっぱい作ろう!』と考えたんですね。
学校へ行けない子どもの居場所づくりは大切ですが、そこへ行けない子どももいます。
それならいっそのこと、居場が子どもの家までいったらどう?
ということで、キャンピングカーを居場所にしてもらって、子どもの家まで迎えに行く自動車をキャンピングカーにして、その中で悩みを相談してもいいし、勉強を教えてもらってもいい、ときにはどこかへドライブへ行ったりするのもありかなあって考えたのです。
僕は今回2日目からの参加でしたので、実質考えたのは他のメンバーです。
僕はキャンピングカーを描かせてもらいました(笑)
こういった発想の転換ができるのも、いろんな立場の方がいるからこそだなあって、すごく新鮮な気持ちになることができました。
教師は子供と保護者の気持ちを最優先にしていく
最後に、現役高校生からに意見発表がありました。
そのなかで、『免許はあっても人の気持ちがわからない人がいる』と言った女の子がいたんです。
『免許はなくても人の気持ちをわかってくれる人がいるし、免許はあっても人の気持ちがわからない人がいるから、もっと学校には自由にいろんな人が関われるようになったほうがいい。』
このようなことを言ってくれた高校生の気持ち。
これは学校現場での事実だと、僕たち夫婦は感じています。
そして、教師はこういった高校生の気持ちにもっと真摯に対応する必要がありますよ。
じゃあ僕は、生徒の気持ちをすべてわかっていたのかと言われたら、それは100%できていたとは言えないですし、無理なことです。
でも、生徒の気持ちをわかろうとする努力はしていたと、これは自信を持って言えます!
学校へ行きづらい子どもの気持ちを聴きながら、その保護者の気持ちに寄り添いながら、少しでも楽になってもらい、学校へは行けなくても、長いスパンで考えたら『行けなかったことも良い人生経験になった』と言ってもらえるようにはなってほしいと関わっていました。
子どもの気持ちと保護者の気持ちを最優先に関わることが、先生にできる一番大事なことだと思います。
成績とか、それはあとから何とでもなるんです。
まずは、子どもも保護者も『心』が安心安全な状態にならなきゃいけませんからね。
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