怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
お子さんやパートナーからの愚痴や相談など、あなたはどう対応していますか?
不登校を持つ親へかける言葉は共感するだけ
妻はスクールカウンセラーなので、いろいろな相談を日々受けています。
なので、時々モヤモヤを溜めて帰ることもあるんですが、守秘義務があるので僕は妻がどこの学校でどんな相談受けているのか全然わかりません。
けれども、たまにどこのだれの相談なのかはわからないように、僕へ「ちょっとどう思う?」と相談してくることもあるんですよ。
こんなことがありました。
妻「不登校のお子さんを持つお母さんが、学年が変わって新しい担任の先生に今までの辛かったこととかを話をされたら、もしあなたが担任だったらどう答える?」
僕「そりゃあもちろん、『お子さんが学校へ行けなくて、お母さん辛い思いをされてたんですね。』とか、もうちょっと簡単に言えば『そうでしたかあ~。それは辛かったですね。』みたいな言い方をするよ」
妻「だよねー。やっぱりそうだよねー。さすがだわ。」
僕「えー!?なんで?こんなこと当たり前だと思ってやってたよ」
妻「それがそうでもないんよ。あなたみたいな対応ができる先生ばかりだったら、私も苦労せんのだけど・・・」
僕は今でこそ、産業カウンセラーとしての活動もしていますが、教師時代にもけっこうカウンセラー的な関わり方を保護者にできていたなあと思うことが多いです。
特に不登校の親御さんに対しては、特効薬のようなアドバイスなんてありません。
だからあれやこれや言うよりも、親御さんの気持ちを受け止めて共感することしか、自分にできることはなかったといったほうがいいかもしれません。
それが、今思えば適切な対応だったんだなあと、妻の言葉からも再確認できました。
思春期の子どもへは共感するだけで効果的
教師に限らず、親も我が子へ対して、あれやこれやアドバイスしなくていいですよ。
不登校に限らず、特に思春期以降の子どもへは、親が気になったことをいちいち口に出さないほうがいいです。
「宿題やったの?」「明日の準備はできた?」
子どもだってわかっていることを言われたくないですからね。
そんなことよりも、「へえ~」「そうかそうか」「うんうん」「お疲れ様」「頑張ったね」「大変だったなあ」といった、共感する言葉を伝えたほうがよっぽど効果があります。
大人だって同じだと思いますよ。
「お疲れ様」とか「仕事大変だったんだね」って言われると、ホッとしませんか?
自分が言われてホッとする言葉をぜひ、我が子へも伝えてみてくださいね。
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