怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ➡家族のパワーバランスが子供に影響!問題行動の背景を知る大切さは、妻の経験からでしたが、とても好評だったようです。読んでいただきありがとうございます。
さて、妻とは不登校の親御さんのことについて話をすることがたまにあります。僕も妻も不登校のお子さんへ関わった経験が多いので、考えていることも同じなんですよね。
ここからは、以前妻が書いてくれたブログの内容を紹介しますね。
親が自分自身の縛りを緩めることで子どもが救われる
小学生のお子さんが登校を渋るようになり、祖父母も含めご家族みんなが悩み苦しまれていたご家庭。
半年近くかけてお子さんとの関わり方の改善に取り組んでいただき、再登校が安定してきました。
その母さんの話をうかがってとても感動したので、皆様にもご紹介したいと思います。(個人を特定できてしまう内容以外はご本人の了承を得ています)
そのお母さんが言われたことは以下の通りです。
・子どもについてまだまだ気になる事はありますが、そのままの○○でいいと思えるようになりました
・最近はテレビ時間などの縛りもゆるめ、同じ部屋に一緒にいることが増え、何をするわけではありませんが、そういう時間もあっていいと思えるようになりました
・以前は起きる時間にもこだわっていましたが、もっとゆっくり起きても学校に間に合うことに気が付き、「今までなんでこんな事に一生懸命だったんだろう」と不思議に思えるほど、気持ちが楽になりました
・祖父母のことは「頭が固く、言っても分からない人」と思っていましたが「本当にお願いだから(自分や子どもに対して)そういうことを言わないでほしい」と訴えたら分かってくれて、以前より良い関係になりました
・私(母)自身が子育て情報を見ては、情報通りにしようと縛られて、しんどくなっていまいたが、それを取っ払うことができました
・以前先生に「不登校は家族のバランスの偏りを直そうとしていることがある」と言われましたが、その通りだと思いました
・学生時代に自分はとても頑張って成績も良かったのに、どこか苦しく、自分より頑張ってない人たちが楽しそうで幸せそうに見えて不思議に思ってましたが、頑張ることだけが大切なんじゃないと気づき、子どもに「頑張らせること」をゆるめたら、子どもも自分も楽になりました
・改めて「子どもを心から幸せにしたい」と思いました
もう感動して、思わず「お母さんブログ書いたらいいのに」と言ったら照れ笑いされてましたが、その表情はとても清々しく美しく見えました。
全てのお母さんは、こうして輝ける可能性を持っている。私はそう思っています。
不登校は子どもからのメッセージと親は受け止める
いかがでしたか?妻が関わったお母さんの感想。ここまで意識変革ができれば、あとはお子さんもパワーを蓄えて良い方向へ進んでいけます。
不登校になってしまうと親御さんは、子どもが学校へいけないことへ罪悪感や無力感を感じたり、逆に子どもを責めたりということになってしまうことがあります。
でも今回紹介したように、親御さんの考え方や見方を変え子どもへの関わり方を変えたときに、実は子どもも大きく変わっていくんです。
学校へ行けない子どもを何とかするのではなく、親自身が変わる必要があるんですよね。
子どもが不登校になることを、人生の遠回りと捉えてしまうと、すごくマイナスです。でも、子どもとの関わる時間をいっぱい持たせてもらえたと思えば、プラスになります。
「そんなこと当事者じゃないから気楽に言えるんだ」って反論があるかもしれません。しかし、起きてしまった出来事は変えようがありません。
起きた出来事にどれだけ自分にとってプラスの意味を持たせるか?どんな出来事も自分にとって必然だから起きているんだと思います。
幸せな人生を送る人とそうでない人の差は、『出来事への意味づけ』ここだと思うんです。
だからお子さんが不登校になっても、ぜひ受け止め方を変えてみてくださいね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応
この記事へのコメントはありません。