怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
高校受験から帰ってきたお子さんへどんな声かけできましたか?
言葉の裏側に隠れている感情に気づくことが重要
僕はカウンセリングも時々行っていますが、相談者の言葉をじっくり聴きながら、実は言葉の裏側に隠れている感情にいつも注目しています。
例えば相談者が「あの人にめちゃくちゃ腹が立ったんです」と怒りの言葉を言ったとします。
前回のブログでも書きましたが、怒りは第二次感情で、怒りが発生する前には必ず第一次感情というネガティブ感情がたまりにたまっています。
そこで僕は、「この人は怒っているけれど、その裏には何があるんだろう?」って考えるわけです。『疲れ』『不安』『悲しみ』・・・、といった怒りのもとになった感情について考えていくんです。
これは、カウンセラーの勉強をしていく中で身につけていったことなので、すぐ簡単にできるというものではないかもしれません。
でも、相談者の言葉にじっくりと耳を傾けていると、キーワードが見つかることが多いです。
例えば怒っている相談者の言葉の中に「がんばってるのに」「必死だった」「努力した」といったキーワードがよく出てきたとすれば、僕はこう思うんです。
「あっ、この人は自分なりに一生懸命に頑張ってこられたけれど、それを理解してもらえない辛さがあるのかもしれない」って、考えてみるわけです。そして、それを確かめるために相談者へ確認をします。
「お仕事を一生懸命に頑張ってこられたのに、それを認めてもらえない辛さがあるんでしょうね?」と共感と確認を兼ねた言葉をかけます。
それで相談者がウンウンと首を縦に振ればそれでいいわけですし、そうじゃなければ「それもありますが、私は・・・」と別の話もしてくれますから、そのことにまた耳を傾けていけばいいのです。
これは相談者が怒っているときだけじゃなく、いろんな場面で使えますし、子育ての場面でも使えますよ。
子どもの言葉の裏に隠れている感情を大切にする
特に子どもは年齢が下がるほど、自分の気持ちを言葉で上手に表現することが苦手です。
そんなときに、親が子どもの気持ちを言葉に変えて表現してやるといいわけです。これは今日紹介したカウンセリングの技法がそのまま使えます。
例えば、兄弟げんかをして弟に「死ねー!」って言ったとき。
「死ね!なんてこと言うんじゃない!」って、一喝するのか?
「死ね!って言いたいくらい辛かったの?」って、まずは気持ちを受け止めるのか?
これは大きな違いがありますよ。一喝してしまえば、子どもにとっては自分の気持ちはわかってもらえないってことになります。
でも、気持ちを受け止めれば、自分の気持ちをわかってもらえたってことになります。
そういう気持ちになれば「でも、死ねというの言葉は言われると辛いよね?」って、話にもっていけるわけです。
ちょっとした受け止め方、聴き方で子どもはずいぶんと気持ちが違いますよ。これは、子育てから部下理解まで幅広く使えます。
一度学んでみませんか?
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応
この記事へのコメントはありません。