怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今、自動車教習所に通っている娘。迎えに行った帰りの車内での会話。
どうでもいい校則を守らせる意味はあるの?
娘「明日で高校終わり。あとは卒業式までに〇月〇〇日に行くだけ」
僕「おー!そうかあ。終わりかあ」
娘「でもな。A高校は時々、頭髪や服装点検のために登校せんといけんらしいで」
僕「えー!?そんなことせんでもええのに!どうせ、卒業したら茶髪にしたりするんじゃけ、卒業前に茶髪にしても、卒業式に黒染めしてくればええだけじゃがなあ」
娘「そうそう。どんだけ生徒のこと心配なんかしらんけど、私の学校はそんなんじゃなくって良かった」
そういう娘は茶髪にもしてないし、化粧自体好きじゃなくてやってません。でも、どうでもいいことをA高校がやっていることについて納得がいかないようです。
この話を家に帰って妻に伝え、こんな会話をしました。
妻「学校は校外での服装や頭髪まで面倒を見る必要があるのかな」
僕「うんうん。そんなことまで縛るんじゃったら、茶髪だけじゃなくって、私服まで決めなきゃいけんじゃろう?私服はその都度着替えたら、なんにも問題ないのに、なんで茶髪だけ問題視するんじゃろう?卒業式の時に黒染めしてくりゃええだけのことじゃが」
僕も妻も元教師です。教師をしていた時は、校則を守らせることは当然のように指導していました。
でも今、教育現場から離れてみると、校則ってどうでもいいものもあるなあって感じるようになってます。
校則を守らせることだけが教師の指導力ではない
教師をしていたときも感じましたが、教職員という組織にいることで、それは言わない方がいいとか、今まで通りに合わせていた方がいいって感じていたんです。これは反省点です。
教師を辞めたから好き勝手なこと言うなんてずるいって思われるかもしれません。でも、やっぱり今だからこそ言うべきことは言っていきたい、それは、子どもたちにとって必要なことだから。
教師をしていたときは、校則を守らせることが指導力だと思っていましたし、校則を守っている生徒を素晴らしいと思っていました。
でもね、教師の言われることを忠実に守った生徒が将来活躍しているとか、幸せな生活になっているとか、そういうわけじゃないです。
校則を守らせることに必死になると、校則を守っているだけで良いことになるんです。
あっ、勘違いしないでくださいね。校則を守ることは、とても大切なことですから。
その場に適した身なりをすることは社会の中でとても大事なことです。
ただね、校則を学校で守ることを最重要なことにしてしまうから、それだけを一生懸命にしていっちゃう。それって、卒業して大人になってからでは、たいして役にたたなくなってしまうんじゃないでしょうか。
中学生のときには校則守ってなかったけれど、大人になってからはその場に適した身なりをすることは、だれもが当たり前にできるようになっていますよね。
今回の娘の話を聞いて、これからやってくるバレンタインデーでの学校の対応も、どうでもいいじゃんって思っちゃうんだろうなあって感じたのでした。
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