しつけは急ぐな!親が待てば子供の自律性は育つ
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
「しつけは、焦らなくていい」
講演でも時々話しています。
しつけをするには、親との信頼関係が必要。
親子の信頼関係が築かれて、しつけはできる
僕が教師をしていたとき、ある女子生徒からこんなことを言われました。
「稲田先生なら怒られても素直に聞ける」
その理由を聞くと
「稲田先生は、私たちの気持ちもちゃんと聞いてくれるから」
と、その女子生徒は言ったのです。
教師と生徒の信頼関係。
これがあったからこそ、叱られても受け入れることができたのでしょう。
これはしつけをするときも同じ。
親と子どもに信頼関係があるかどうか?
親子の信頼関係が築かれてないのに、しつけを優先するのは逆効果ですよ。
親が待てば子供の自律性は育つ
児童精神科医の佐々木正美先生は、『はじまりは愛着から』で次のように書かれています。
真の意味の自律性は待ってあげる中で育ちます。
子ども自身がやろうと決めて実行するのを、
待っていてあげるから「自分を律する力」が育つのです。
そうなんですよね。
待ってやることで、子どもの力は育っていくんです。
ところが待ってやらないから、子どもを焦らせ、さらに怒る。
子どもは焦ること、否定されることばかり経験します。
焦らされ、否定される。
それが積み重なれば、自己肯定感なんて育ちません。
自分で考え判断する。
それは、自分が経験して身に付くもの。
それを親が奪ってしまっているわけです。
子どもが経験することを親が奪う。
それは、親が子どもを甘やかしているってこと。
子どものためと思ってしつけていること。
実は親の甘やかしかもしれません。
逆に、子どもに甘えさせてない。
そうなれば、子どもの心は満たされないまま、自律性を身につけないことになるわけです。
なにも良いことがありませんよ。
本末転倒にならないようにしてほしいです。
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