子供は親を映す鏡?親や教師の聴く姿勢が子供を救う
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
鏡に映る自分を見てください。
あなたが笑えば、鏡に映る自分も笑う。
あなたが怒れば、鏡に映る自分も怒る。
鏡はありのままの自分を映してます。
相手は自分を映す鏡だという理由とは?
肯定的ストロークで相手に接すると、相手も肯定的ストロークが返してくる可能性があります。
でも、否定的ストロークで相手に接すれば、相手はほぼ間違いなく否定的ストロークで返してきます。
それは、こういうこと。
不機嫌な人へ笑顔であいさつ(肯定的ストローク)をします。
次のようなことが考えられます。
・不機嫌のまま、挨拶を返す
・不機嫌のまま通り過ぎる
・チッて舌打ちされて無視
否定的ストロークが可能性は充分あるでしょうが、中には
・不機嫌だったけれど、笑顔で挨拶を返す
こんな感じで、肯定的ストロークが返ってくる可能性があります。
逆に、不機嫌な人へ「なんだその表情は!」(否定的ストローク)と注意します。
・「すいません」と言いながらも表情や心の中では不機嫌
・「不機嫌じゃないです!」とイライラして反論
・「放っておいてくれ!」とイライラをぶつける
・チッと舌打ちされて無視
こんな感じで、ほぼ100%の確率で否定的ストロークかディスカウントで返されます。
鏡に映る自分のように、相手は自分を映し出しているんですよね。
子供の否定的ストロークに大人は怒るだけで終わらせない
前回のブログで書きましたが、子どもが肯定的ストロークを得られなくなれば、否定的ストロークでも心を満たそうとするということ。
前回のブログはこちら
⇒心の栄養素とは?心が満たされない子供は注目を浴びようとする
子どもが否定的ストロークで大人に関わってくる。
わざと先生を怒らせる。
それに反応して、先生も腹が立って怒ります。
ところが、子どもはそれで試しているんです。
ここで怒られるだけだと、子どもはディスカウントとしてとらえてしまいます。
「どうせおれは邪魔者だ」
見捨てられたって感じてしまうんですよね。
子どもを怒っても聴く姿勢を持っておく
否定的ストロークをバンバンに出してくる子ども。
表面的な部分だけに注目していると、腹が立つことばかり。
子どもがなぜそういった行動をとってくるのか、表には出ていない心の奥底にある部分を感じ取る努力が必要となってきます。
それがものすごく大変なんですが・・・。
でも根気強く関わっていた中学生は、心を開いてくれました。
子育てに限らず、教育現場でも
・待つ
・見守る
・信じる
これが大切なんですよ。
じゃあどうやったら、子供に根気強く関われるのか?
『聴く』ことなんです。
『傾聴』なんです。
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