子供が怒るのは健全な成長!感情を抑えるのは自分を大切にしてない
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
「短気は損気」
子どもの頃、親からよく言われました。
じゃあ怒ることは悪いのでしょうか?
怒るのは自分を守るために必要な感情
「短気は損気」
たしかにそうです。
カッとなって反射的に言う、行動する。
売り言葉に買い言葉。
多くの場合、損をすることが多いですし、僕自身それで失敗を数多くしてきましたから。
でも、『怒る』ということは『悪』ではないですよ。
怒るのは自分を守るために必要な感情。
自分の安全を脅かされたとき、自分を守るためにあるのです。
感情を抑えるのは自分を大切にしてないこと
だから、怒らないようにすると、自分を守れなくなってしまいます。
感情を抑えるのは自分を大切にしてないことなのです。
これは怒り以外の感情にも言えますよ。
たとえば、悲しい時に泣きますよね。
それは、浄化作用があるから。
泣いた後、なんだかスッキリするのは、そういうことです。
「泣くんじゃない!もっと強くなれ!」
子どもの頃から、こんなことを親や先生から言われて育つとどうなるでしょうか?
「泣く人は弱い人」
「人は強くなければいけない」
こういう思い込みや信念が出来上がります。
自分を大切にせず、自分に嘘をついて生きることになるのです。
自分の感情に気づき否定しない
感情に良いも悪いもないです。
先日、講演させていただいた、岡山県立勝山高等学校蒜山校地の全校生徒さんから感想をいただきました。
感想の中にも、感情を大切にすることが書かれていて、とてもうれしかったので紹介します。
私は自分ではあまり怒らないと思っていましたが、潜在意識の話を聞いて「ただ人に言わないだけで、実は自分の中でためているだけなんだ」と思いました。今日お話された心のコップで例えるなら、コップのふちギリギリまでネガティブなことがたまっているのではないかと思います。今日この話を聞いていなかったら、コップからあふれ、人には言ってはいけないことをいつか言ってしまうところでした。
イライラしても、怒りたくても、ガマンしてしまって、自分でためこんでしまって一人でつらくなることが多かったけど、今回の講演で、怒ってもいい時は怒らないといけないんだなと、怒るときと怒らないときの使い分けが大事なんだなと思いました。
感情を大切にして、怒るときは、人・自分・モノにあたらずに、喜怒哀楽を大切にしたいと思います。
自分の感情に嘘をつくことなく、上手につきあっていける人になってもらえると嬉しいですね。
自分の感情に気づき、否定しないことですよ。
子どもが自分の感情を素直に出せていれば健全な成長
怒りがわいてきたなら、まずは自分の怒りを認めればいい。
「ああ、自分は今怒っているんだ」って。
そして、その後どう行動するかが大切。
それを上手にできるために、アンガーマネジメントでトレーニングするのですよ。
ところが、「怒っちゃダメ!」「泣いちゃダメ!」と抑え込まれるばかりで育ってしまうと、親になったときに苦しんだりします。
自分の子どもが素直に感情を出すことを許せません。
自分が親からされてきたように、また子どもの感情を抑え込んでしまう。
こんなことが続いていっていいのでしょうか?
一人でも多くの子どもが健全に育ってほしい。
だから僕は、子どもから大人までアンガーマネジメントを伝えているのです。
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