過去の記憶に隠れた真実とは?妻への怒りは幼少期の記憶が原因か
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
【感情の奥底にある過去の自分を見つめてみる】
最近すごく自分の感情を見つめてます。
喜怒哀楽どれも大切なんですよね。
でも怒りって、悪者扱いされやすい。
怒りは人も自分も傷つけることにつながるからでしょうね。
怒りに振り回されないよう自分を実況中継する
アンガーマネジメントは怒りを我慢することじゃない。
怒りのコントロール=怒りの我慢
それは違います。
怒りと上手に付き合うこと。
自分に沸き起こった感情を素直に感じる。
「今は腹が立っているな」
「何に腹を立てているのかな?」
腹が立つことは今でもあります。
でもその時に今の状況をまるで実況中継するようにしています。
こうすると冷静になれますし、怒りを我慢するのではなく、客観的に自分を見つめられるんですよね。
感情の奥底にある自分の過去を見つめてみる
怒りだけでなく、その他の感情も我慢してはいけません。
でも人間は生きている中で、自然と我慢しなくてはいけない状況も経験してきます。
僕には記憶がないのですが、母親が以前教えてくれたことを紹介します。
僕が3歳のとき、弟が産まれました。
それまでは両親と同じ部屋で寝ていたそうですが、両親の部屋は納戸といって狭い部屋。
だから僕がいると狭いので、弟が産まれてから祖母の横で寝ることになったのです。
夜トイレに行くとき、祖母に連れられて両親の部屋の横廊下を通ります。
廊下と部屋は障子で仕切られてました。
僕は障子に小さな穴をあけて、部屋の中をのぞいて
「僕もいっしょに寝たい」
って、悲しそうに言ってたそうです。
「尚ちゃんはそこでは寝られんので」
と、祖母から言われて泣く泣く連れていかれたとか。
母親としてもつらかった、かわいそうなことしたと言ってました。
早くから、母親から引き離された記憶が僕の記憶の奥底に残っているのでしょう。
僕の心の奥底には『見捨てられたくない』という気持ちが強くあるような気がします。
それは時として、自分を大切にされないときに『怒り』となって現れるのです。
心の奥底にしまい込んでいる怒りは無意識に自分を支配している
だから、妻には求めるのです。
自分に構ってもらいたい。
自分を見捨てないでほしい。
例えばスーパーで妻が知人と立ち話が長くなったとき、凄くイライラしたことがあります。
今考えれば、そこまでイライラすることじゃないんです。
「たまに会う人なんだから、話が長くなって当然」
って今なら思えます。
ところが当時はそうじゃなかった。
「いつまで待たせるんだ!」って。
こうやって、出来事に対してすぐに思い浮かぶ思考。
これを自動思考といいます。
過去の幼少期の出来事が記憶の奥底に残り、無意識に自動思考が生まれているのです。
「僕は見捨てられた」
だから待たされると、自分を大切にされていない気持ちが強くなる。
では、どうしていけばいいのか?
これについては、またいつか触れてみたいと思います。
スーパーで妻に待たされてイライラした2014年のブログをご覧ください。
→何気ないイライラも積もり積もれば・・・
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