嫌な気持ちを変換するコツ!子供の気持ちを前向きにさせる数値化
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
【子どもの最悪は大したことない】
今日で中間テスト終わりの学校も多いでしょう。
「マジ最悪。自信ある問題だったのに回答欄間違えてた。あー悔しい!」
家に帰ってきた子どもがこういったとき、あなたはどう言いますか?
子供の感情を受け止めてやる
「なにやってんの!まったくそそっかしいよね」
これはダメ!
思わず言いたくなるかもしれませんが、まずは子どもの感情を受け止めてやる。
「ひえー!そうだったの!それは悔しいよねえ」
子どもの言った感情の言葉を繰り返してやるのです。
『自分の気持ちをわかってもらえた』
ということがまずは必要。
僕たち大人でも、気持ちをわかってもらえると嬉しいじゃないですか。
子どもが失敗したときに反省をさせる必要ない
子どもが失敗したとき
「どうしてこうなったのか、よく考えなさい!」
「次から同じ失敗をしないように、気をつけなさい!」
親は叱咤激励のつもりかもしれませんが、必要ない。
思春期の子どもからすれば『ウザい』だけ。
わかりきったことを言われるのが嫌なんです。
自分でも何がいけなかったかわかっているのだから。
そっとしてやるか、気持ちを楽にさせるための声かけならやったほうがいいですね。
では、どんな声のかけ方か?
最悪かどうかを数値化で考えさえる
「最悪!」「最低!」
子どもがよく言いませんか?
その出来事って、本当に最悪なのか?
最悪=最も悪いこと
おそらく、そこまでの事ではないことのほうが多いですよね。
そんなときは、子どもにその出来事を客観的に考えさせてみるのです。
アンガーマネジメントでは『怒りの温度計』といって、腹が立ったときに怒りを数値化する方法があります。
僕もよく使いますが、すごく客観的に自分や出来事を見つめられるんですよね。
そこで、嫌だった出来事も同じように数値化してみる。
10℃=人生最大の嫌なこと
0℃=穏やかな状態
0~10℃のどこかを考えさせてみる。
すると、大抵の場合10℃にはならないはず。
嫌な出来事にも良いことは必ず見つかる
例えば子どもが「8℃」と決めた場合。
こう聞いてみましょう。
「8℃ってことは、残り2℃は良いこともあるんだよね?それって、どんなことがある?」
最悪って思っているとき、子どもでも大人でも『悪い部分』だけを考えてしまっています。
だからこうやって、最悪と思われる中でも『良い部分』を探すのです。
テストで回答欄間違えて「8℃」なら?
それ以外の問題はそこそこできたとか、テストではできなかったけどテスト勉強ではしっかりと覚えることができたとか、なにかしら良い部分があるはずですよね。
いやいや、うちの子どもにはそれさえも見つからない。
そう言うあなた、本当にそうですか?
『テストを受けに学校へ行けた』
これも良い部分ですよ。
なにかしら良い部分はあるんです。
それでも見つからない?
子どもが生きてくれているだけで良いことじゃないですか?
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