怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です
【あいさつは強制するものじゃない】
教師をしていたとき違和感を感じていたこと。
部活動の顧問には大声であいさつできる子ども
普段は僕から「おはよう」って声かけなきゃあいさつしない生徒。
ところが、部活動の顧問の前では
「おはようございまーす!」
と、人が変わったようにハキハキ大声。
なんじゃそれ!?
部活動であいさつできて、普段はできない?
おかしいじゃろ?
僕は違和感しかなかったです。
部活動でしか守れない礼儀はニセモノ
これって、わりとあるんですよ。
カリスマ的な顧問や威圧的な顧問、またはガミガミ口うるさい顧問に。
顧問としては礼儀を身につけさせようとしているのかもしれません。
ところが、子供たちは顧問に絶対服従なので、とにかく言われるがまま。
顧問の前では、お気に召さないことはやってはならぬ。
ご機嫌をうかがい、顧問が気持ちの良いためのことをする。
だから、顧問のための礼儀であって、普段の生活には活かされない。
もちろん、顧問も正しいこと言います。
「おまえら、普段の学校生活でもちゃんと挨拶しろ!」
だから顧問が見てそうなところでは、他の教員へ挨拶します。
でも、そうじゃない所では・・・(笑)
こういう礼儀って、ニセモノです。
あいさつは強制されるものじゃない
あいさつしなさいって言われて、気持ちの良いあいさつができるのでしょうか?
「先生、おっはー!」
おっはーが流行ったとき、よく言われました。
僕はこんな感じで、その子どもから自然に出てくる笑顔と言葉のあいさつのほうが嬉しいです。
礼儀がなっとらん!
そうかもしれませんね。
でも、それは必要に応じて使い分けていけるようになればいいだけのこと。
強制されて無理やり言わされる挨拶より、何百倍も気持ちが伝わりますよ。
子どもへあいさつを求める前に必要なことがある
あいさつをしなさい!
そう言う前に必要なことがあります。
子どもがあいさつをしたくなる関係づくり。
「せんせーい!」
って、遠くから手を振ってくれる子どもがいましたね。
特に意味はなし(笑)
でも、ここに本当の意味があるんです。
特に用事はないけど、思わず声をかけたくなる。
声をかければ、何か反応が返ってくる。
それが子どもは嬉しいし、僕も嬉しい。
損得勘定抜きの関係。
あいさつを求める前に、子どもとの関係を見つめなおしてみませんか?
まあでも、僕の考えが全て正しいというわけではないです。
見方を変えれば、子どもが部活動の顧問に合わせた対応ができるのも、処世術なのかもしれませんし。
これは社会に出てから、上司と上手やっていける力になったりするかもしれませんね。
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