思春期の子供が心でつながる!子育ては親子の感情のやりとりを
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です
【人のつながりは感情のやりとりから】
中学生はLINEで友達と繋がっていきますよね。
LINEでグループ作る。
グループ内でいろんな会話するのが楽しい。
当然のことですよね。
ところがLINEを中学生が利用するようになって、毎年のようにトラブルが起き、その指導をせざるを得ない状況を何度も経験してきました。
子どもたちはネットでつながっていても、心でつながっていないのです。
子供も大人もつながりを感じていたい
人は誰でも自分の気持ちをわかってもらいたい。
自分のことを認めてもらいたい。
承認欲求というものがあります。
だから、誰かとつながっていたいんですよね。
友達とLINEでつながる。
友達とLINEでグループ作る。
どちらも『つながり』を求めているから。
果たしてこういったネット上でのつながりって、心までつながっているのでしょうか?
そうではないと思うんですよね。
人とのつながりを感じるのは感情のやりとりがあるから
あなたが人とのつながりを感じるときってどんなときでしょうか?
例えば、僕はフェイスブックをやっています。
いろんな人とつながっています。
たしかにこれも『つながり』です。
でも、つながっているだけでは、心の部分でつながっている実感は全くないです。
じゃあ僕は心の部分で『つながり』を感じるときとは、どんなときでしょうか?
僕の投稿へ「いいね」を押してもらえたとき?
僕の投稿へ「コメント」入れてもらったとき?
これらはすごく嬉しくて、感謝しています。
でも心から『つながり』を感じるまでにはならない。
僕がフェイスブックで心の部分の『つながり』を感じるときとは?
つながっている人と、初めて顔を合わせたときなんです!
「初めまして、いなっちです。やっと会えましたねー!いやあ、嬉しいです!」
お互いに喜びを感じたときに、初めて心の部分でつながれたと思います。
感情のやりとりがあるから、『つながり』は生まれるんじゃないでしょうか?
ネットでは子どもの心のつながりは生まれにくい
自分の気持ちが相手にわかってもらえた。
自分の気持ちが相手に伝わった。
一緒に喜んだ、泣いた、笑った・・・。
感情のやりとりがコミュニケーションを深めます。
ところがネット上では基本言葉だけ。
電話もよほど親しい仲間じゃないとしませんよね。
いくらLINEで言葉を交わしても、相手の感情までは伝わりにくいです。
そして言葉さえも使わないことも多い。
スタンプつかったり、最近は省略言葉。
例えば「りょ」、さらに省略して「り」
これは「了解」ってこと。
実は娘から迎えに来てとLINEが来れば、僕も楽だから使ってます。
毎日のやりとりなので、このほうが楽だから。
ただ、子ども同士で普段から、言葉を使わないやりとりが増えるのは、ちょっと危険。
親子で感情を共有できる機会を増やす
これからの時代子ども達は、ネットをますます活用していきます。
上手に利用していけば、これほど便利なものはないです。
情報があふれている時代だからこそ、自分で取捨選択できるようになればいい。
そして感情を上手に表現でき、他人の感情を理解できる能力を持てればいい。
いくらAIが発達しても、まだまだ感情を読み取ったり、感情をわかちあったりするまでにはならないでしょう。
人間の素晴らしさは、喜怒哀楽の感情があること。
どの感情も必要だからあるわけです。
「うるせー!くそばばー!」
「なんじゃとー!だれから生まれたと思っとんじゃー!」
こんなふうに親子でケンカするのも、感情のやりとりだから時にはいいと思いますよ。
親は子どもの喜びも悲しみも共有してやること
ぜひ親子でいろんな体験して、感情を共有しあってください。
そして子どもが感情を表現すれば、受け止めてやる。
子「今日友達に悪口言われて辛かった」
親「そうかぁ、辛かったなあ」
子「今日なあ、給食のピーマン食べれたよ」
親「うわあー!やったねー!お母さんメッチャ嬉しいよー!」
悲しみも喜びも親子で一緒に分かち合う。
それが子どもの心を育てることになっていきます。
そしてアンガーマネジメントを親子で学んでおけば完璧です。
親子で聴く講演もやっています。
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