志望校合格を目標に努力する子どもを持つ親が陥る危険なこととは?
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
「第一志望校に合格しなければ意味がない」
そう思っているあなた。
それは子どもを追い詰めてしまいますよ。
受験は人生の通過点であってゴールではない
わかりきっていることでしょうが、志望校合格は人生の通過点。
第一志望校への合格はゴールではないです。
ところが、第一志望校への合格以外は『失敗』というイメージを親がもっていれば、子どもも同じ気持ちになります。
もし第一志望校が不合格だった時、どうするのですか?
第二志望校や第三志望校だったら?
大学受験の場合は、浪人することもいいでしょう。
しかし、高校受験や中学受験はそうもいきません。
高校受験で浪人もありですが、多くの人は高校へ行きますから、同級生が高校へ通う姿を見るのは精神的につらいです。
さらに中学受験ともなれば、浪人は不可能です。
地元の公立中学校へ通うことを馬鹿にした子供
ある小学校の先生から以前聞いた話です。
「地元の中学校はヤンキーが多いから、あんなヤンキー中学校絶対に行かない」
小学校6年生のある児童がクラスでこんなことを言っていたそうです。
しかし中学受験が不合格となり、しょうがなく地元の中学校へ入学したとか。
第一志望校合格しか意味がないという考えだと、不合格になればそれは『失敗』ととらえることになってしまいます。
中学受験するならば、「受かれば儲けもん」くらいの気持ちでいることです。
そうすれば子どものプレッシャーも減ることでしょう。
不合格は子どもにとってダメージが大きい
「受ければ儲けもん」
とは言っても、実際に不合格になったら?
中学受験ではありませんが、高校受験のときある生徒が言ったことが印象に残っています。
「受かるはずないと思っていたので、力試しでダメもとで受けた高校だったけど、実際に不合格となると想像以上にダメージを感じました。やっぱり『落ちる』っていうのはつらいですね」
そうなんです。
不合格というのは、ダメージが大きい。
ダメもとって言っても、想像以上にダメージがあるんです。
子どもの心へダメージを与えないためには親がゆったりとした気持ちでいること
ですから、我が子を受験させるときには、親は心しておく必要があります。
「今のままで合格できると思ってるの?」
「このままだと〇〇高校しかいけないぞ!」
こんな脅しに近いプレッシャーかけてはいけません。
受験という経験だけでも、子どもは多くのことを得るはずです。
努力しても合格できないことだってあるのです。
「こんな学校へ来るはずじゃなかった」
こういう思いだけは子どもにさせないでください。
自分の進んだ道で精一杯生きる。
これが一番大切なことじゃないでしょうか?
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