子どもの努力が実らなかったとき親はどう対応するのか?
怒りの取り扱いアドバイザー&元中学校教師
いなっちです。
2年前の7月25日。
涙と悔しさで忘れられない日。
岡山県吹奏楽コンクール北東地区大会
我が家の末っ子、今では高校2年の娘。
当時、中3で中学校最後のコンクール。
我が家は長男・次男も吹奏楽部へ入っていました。
毎年この時期は親子共々、吹奏楽コンクール中心に生活しているんですよね。
吹奏楽コンクールは、野球で言えば甲子園をめざすようなものです。
どこの学校も必死です。
娘の腕には、気持ちを一つにするための友達からのメッセージ。
北東地区からは、12校中4校しか県大会へ行けません。
審査結果の発表は生徒も親もドキドキ。
親も子も心臓が飛び出る緊張感の結果発表
このときだけは、吹奏楽の神様の存在を信じてしまうくらい、心の底から願うのです。
長男の時から何度も味わってきましたが心臓に悪い(笑)
ちなみに、吹奏楽コンクールの結果は【金・銀・銅】で発表されます。
金は銀と聞こえ方が似ているので
「ゴールド金賞」
と言われるんですよ。
で、いよいよ発表のとき。
どこの中学校も生徒同士手を握って、みんなで願う姿。
もう、それを見ているだけで目頭が熱くなります。
発表順に結果が言われていきます。
ついに娘の中学校。
どうなる・・・・!?
「ゴールド金賞!」
キャーという喜びの歓声。
しかし、これで安心はできません。
金賞の6中学校の中から、県大会への推薦校が発表されます。
いよいよ発表のとき。
予想外の結果に悲痛の声
・・・・・。
名前が呼ばれません。
県大会へ出られない!?
初めての経験。
親としてもショックですが、子どもたちからは悲痛な叫び声や泣きわめく声。
ムリもありません。
今日の演奏は今までで最高の演奏だったのですから。
今までがんばってきた子どもたちの悲しみ、痛いほどよくわかります。
思い描いた通りにならないことも子どもには貴重な経験
記念撮影で会場の外へ出てきた多くの生徒がまだ泣いていました。
どんなに努力をしても、思い描いたとおりにならないことはあります。
長い人生では、そのようなことのほうがいっぱいあるかもしれませんね。
人が審査することですから、聴いてくれている審査員が納得できる演奏でないといけないとてもシビアな世界です。
カラオケの採点機と違って、審査員によってはとらえ方の違いも出てきます。
だからといって、審査員のことをどうのこうの言っててもしょうがない。
それならば、どんな審査員が来ても納得できる演奏をしなければいけない。
どんなに悔やんでも現実をかえることはできません。
変えられない現実へアンガーマネジメント
「チクショー!悔しい!!」
という怒りを、次へのモチベーションへ変える。
変えられない結果にいつまでもこだわらない。
次に控えている定期演奏会や来年のコンクールへ向けて、現実的で具体的な対処方法を考え行動することが大切です。
一番いけないのは
「審査員がどうのこうの・・・」
「出演順がどうのこうの・・・」
など
他人や環境のせいにすること。
親がそういったことを口走れば、子どもも同じ気持ちになります。
こういった辛い場面こそ、親は子どものためになる言葉がけが必要です。
人のせいにしない生き方を親自身が見せていけるといいですよね。
2年前の辛い思い出。
今では、とても良い思い出になっています。
吹奏楽から陸上部マネージャーへ転身し、真っ黒に日焼けした娘。
当時からは想像もつかないこと。
過去の経験は良い思い出にする。
そして、過去にとらわれることなく、今を精一杯生きる。
娘を見ていると、すごく頼もしく思えてきます。
僕自身の生き方も娘から勇気をもらえます。
子育ては子どもから学ぶことが多いですね。
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