子どもに見返りを求めることが危険なワケとは?
怒りの取り扱いアドバイザー&元中学校教師
いなっちです。
京都の長男宅へ行ってました。
たまたまつけていたテレビ。
「結婚20周年の記念に北海道旅行」という夫婦が出てきたんです。
それを見て僕はつぶやきました。
僕「あ~、お父さんたちなんて結婚20周年過ぎているのに、なにもできんかったなあ・・・」
長男「俺が働き出したら、お父さんとお母さんへ旅行をプレゼントするから」
心にジーンときました。
大学4年の長男。こんなこと言うようになったかあ・・・。
この言葉だけで、心のこもった贈り物だなあ・・・。
そんな気持ちになってもらえるだけで充分。
親子の愛は無償であるはず
「愛とは見返りを求めない」
一昨日の、岸見一郎さんの講演会で言われた言葉。
ところが、親って勘違いするんですよね。
子どもからの見返りをついつい求めてしまう。
例えば、思春期ともなれば子どもは自己主張したい。
「うるさいなあ。黙っててくれ!」
こんなことも言います。
「誰のおかげでここまで大きくなったのよ!」
言いたくなりませんか?
「ここまで育ててやったのは親のおかげ」
「だから、子どもは感謝するべき」
「生意気なこと言うべきでない」
こういった気持ちがあるんですよね。
でもこれって、もう無償の愛ではなくなってますよね。
子どもから見返りを求めてはダメ
子どもにとって、親は無条件で愛情をあたえてくれる存在です。
子どもが生まれたとき、僕たちは無償で子どもを愛していましたよね。
「この子に老後の面倒見てくれるために、おむつを替えよう」
なんてこと、思わなかったでしょ?
ところが、保育園あたりになってくると
「お父さんありがとう!」
なんてことを、たどたどしい文字入りの似顔絵かいてくれて持って帰ってくるようになります。
だんだんと、子どもからの感謝はあたりまえと勘違いするんですよね。
子どもは親へ感謝するなと言いたいのではないですよ。
子どもへの期待や理想を捨てればいいのです
親が無条件の愛情を注いでいれば、子どもも自然と感謝できるようになります。
テストで良い点取ったときに、ほめる。
なにか親にとって喜べることができたときだけほめたり、喜んだりしてませんか?
条件付きで子どもを認めていれば、子どもは親の顔色ばかりうかがうようになります。
子どもが今ここにいてくれること。
生きてくれていること。
そのことだけで満足。
そう思っていれば、子どもは勝手に自分で育ってくれると僕は思うんですよね。
あれこれ、子どもに求めるのをやめたほうがいいです。
子どもへの期待や理想を、バッサリ捨てちゃいましょう!
親が解放されれば、子どもも解放されて、伸び伸び育っていきますよ。
さて、長男からうれしいことを言われた僕。
僕「ハハハ、そんなことせんでええよ。自分の結婚資金ためておきなよ」
自分は親から結婚資金出してもらったくせに、こんなことを言ってしまう・・・。
これも、子どもに見返り求めていることと同じか?
最後の言葉を言わなきゃ良かったな。
僕もまだまだですね。
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