親は子どもに感謝の言葉を求めなくていい?
怒りの取り扱いアドバイザー&元中学校教師
いなっちです。
朝は、高2女子高生娘を車で学校近くへ送っています。
車から降りるとき「行ってきます」というときが少ない。
それくらい、言うべきだろうと軽くイラッとしました。
だからといって、その場で叱ったりしませんが、なんか寂しいというかモヤモヤした気持ちになりました。
あなたは人生に感謝ができていますか?
そんなモヤモヤした日になりかけていたんですが、家にあったある本を読んでいてスッキリしたのです。
著者は児童精神科医の佐々木正美さん
この本は、精神分析家のエリクソンの理論【ライフサイクルモデル】について、書かれています。
簡単に言えば、人生を8期に分けて考え、それぞれの時期に人間の発達に重要な課題があることを説明しています。
このことについては、またいつかブログで書きますね。
親子の会話は少なくてもつながりは消えていない
この本の中で、あるお母さんが新聞に投書した内容について佐々木さんが書いていました。
高校生になった息子。愛想もなく口数も少なくなったけれど、たまに「今夜の夕飯はなに?」というメールが入るそうです。
そして、息子のためにご飯を作っても「おいしいなんて言われることはめったにない」と。
でも、投書をされたお母さんはそれでいいと思っている。
子どものために心を込めて食事を作ることが自分の役割だと思っているそうです。
乳児期を思い出してみてください。
親は子どものために、無条件の愛で接していたじゃないですか。
子どもが「ありがとう」なんて言えなくてもやっていたこと。
そのことと、同じなんですよね。
思春期の子どもは無口になっても大丈夫
佐々木さんは次のように書いています。
「思春期の子どもは、価値観のあう仲間のところに行く。母親といっしょにいるよりも、仲間といることを選ぶんです。」
「この時期に、仲間を見つけて、ときには長時間語りあう。そうやって、自分の価値観を見いだしていくわけです。それでも、親子のつながりは消えません。親離れといっても、関係がなくなるわけではない。」
僕も、その通りだと思いました。
娘は、送ってくれることに感謝していないわけじゃない。
朝食の食器を片付けながら「ごちそうさまでした」
家を出るときは「行ってきます」
と僕たちに声をかけています。
親として今できることをしているのが、幸せなこと。
それに、こうして娘といっしょにすごせる時間がある。
おまけに、一昨日は
「なあ、髪切って」と娘から頼まれましたしね。
思春期の娘が親父に髪切ってもらいたいなんて、なかなかないことですよね。
切った後、お風呂から上がってきた娘。
「いいかん!」と、僕へ一言。
「いい感じ」ってことだそうです。
こうやって、娘といい関係でいられるのも、アンガーマネジメントのおかげ。
子育てには、すごく役立ちますよ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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