おはようございます。いなっちです。
昨日のブログの続きです。
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大阪市立中学校の33歳教諭。
指導するサッカー部の3年男子生徒が練習中に帰ろうとしたので引き留めたが、生徒が従わず教諭の胸を殴り、それに対して教諭は生徒を殴る蹴るなどし、顔面骨折の重傷を負わせました。
この事件について私の気になることは次の2点。
①引き留められた生徒がなぜ腹を立ててしまったのか?
②以前にも体罰で処分を受けた教諭が、なぜまた体罰をしてしまったのか?
生徒はおそらく練習中に勝手に帰ろうとしたのでしょう。
それを先生が引き留める。
当然のことです。
そこで生徒が従わず、先生の胸を殴った。
引き留められたことで、カッーとなったのでしょうか?
それは考えられにくいことですよね。
生徒の心のコップへ、なんらかのマイナス感情がたまっていたはずです。
おそらく、穏やかな表情で
「先生帰ります」
なんてことを言ってはないでしょう。
イライラした感じだったのではないでしょうか?
そんなときによくあるのが
先生「なんだその態度は!」
生徒「うるせえ!ほっといてくれ」
というようなやりとり。
こうなったら、売り言葉に買い言葉のやりとりになりがちで
先生も生徒も後に引けなくなり、お互いヒートアップしてしまうパターンです。
今回はこれが引き金となって、生徒の心のコップへいっぱいのマイナス感情をあふれ出させてしまったのではないでしょうか?
こういうとき、まず先生が考えたほうがいいことは
『自分が何を目的に指導しようとしているのか?』
ということです。
今回の場合でしたら、この先生は
「気持ちが伝わらないことがショックで、感情的になった」
と言っています。
先生は
『自分の気持ちを伝えたかった』
わけですよね。
先生の気持ちは
『帰らずに練習をがんばってほしかった』
『生徒の気持ちを知るために話をしたかった』
というような気持ちを持たれていたのではないでしょうか?
ですから
『生徒の態度が悪いことを指導することが目的ではない』
ということなんです。
本来の指導したい目的からずれていったことが、今回の原因のように思えます。
きっとこの先生は
生徒は先生に対して礼儀正しくあるべき
と強く思っているのかもしれません。
『べき』はその時の状況によって、使い分けることが大切です。
礼儀正しさを教えたいのならば
普段の生活のなかで教えればよいでしょう。
そもそも、カッーとなっているときは冷静になれませんから
そこへさらに別のことで注意をすれば
火に油を注ぐようなもんです。
いろいろ書いてきましたが、この事件の詳しい背景はわかりません。
先生のことも生徒のことも、2人の間で普段から何があったのかも。
あくまでも記事から考えられることを、私の教師としての経験やアンガーマネジメント的な視点で書いていますからね。
絶対これが正しいというわけじゃございませんので。
では、今回はこのあたりでおしまいとします。
気になることの②
「以前にも体罰で処分を受けた教諭が、なぜまた体罰をしてしまったのか?」
については、また次回に書きますね。
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2015
15Jul
大阪市立中学校教諭 生徒を殴る蹴る 体罰を予防するには Part2
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