おはようございます。いなっちです。
昨日の山陽新聞を見ていてこんな記事がありました。
東京都立高校の男性教諭が、2年生の校外学習で生徒が集合場所の都庁前広場に遅刻したことで
遅刻した班の96人に「遅刻について話をするのできちっと座りなさい」と
約20分間タイル貼りの地面へ正座させたそうです。
男性教諭は校外学習の責任者だったそうで
「遅刻は悪いことだと理解させたかった」
と言っているようです。
では、アンガーマネジメントの視点で今回の事件を見てみましょう。
まずこの男性教諭は『べき』が強いですね。
『時間に遅れるべきでない』
これは当然のことです。
しかし
『遅刻したことは悪いことだと理解させるべき』
『約束が守れない生徒は許すべきでない』
ということに、かなりこだわっていると思います。
また、別の視点で考えてみると
この教諭の心のコップには
『責任者というプレッシャー』
『校外学習の準備など、仕事の疲れ』
『なんで時間くらい守れないんだという虚しさ』
など、マイナス感情もいっぱいだったのではないでしょうか。
そして教諭の根本的な考えに
『生徒を変えることができる』
『生徒をコントロールできる』
『約束を破れば罰を与える』
ということがあるはずです。
こういったやりかたを
『外的コントロール』
といいます。
外的コントロールについては
こちら→http://inatti.blog.so-net.ne.jp/2014-12-19
→http://inatti.blog.so-net.ne.jp/2014-12-18
『外的コントロール』は、子どもの自主性を育てることができません。
怒られるからする。
先生や親の顔色をうかがうだけ。
といった、表面的にいい子を演じるだけです。
今回20分間正座させられて指導を受けて、きっと生徒たちは
「とりあえず黙ってはやく終わらせよう。」
「足が痛いなあ。早く終わらないかな。」
など、反省よりも
「先生の指導から逃れたい」
気持ちのほうが強くなってしまったのではないでしょうか。
さて「遅刻は悪いことだと理解させたかった」
という男性教諭の気持ちは当然のことで理解できます。
当然、叱ったり注意すべきことです。
アンガーマネジメントは叱るべきことは叱ればいいのです。
しかし適切な叱り方をしなくては、効果のない叱り方になってしまうんですよね。
『怒ればいうことをきくだろう』
そういう考え方は気をつけた方がいいです。
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2015
13Jul
都庁前に正座 効果的な叱り方とは
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