こんにちは。いなっちです。
このような記事がありました。
小6男児を担任の講師平手打ち
10針縫う大けが
(朝日新聞デジタルより)
大阪府守口市立小学校で、6年生の男子児童が担任の30代の男性講師に顔を平手打ちされるなどして、10針を縫う大けがを負ったそうです。
男性講師は、休み時間中に廊下で男児が紙切れをまいて遊んでいるのを見て、誰もいない教室に呼び出して注意しました。
しかし、そのときの男児の態度に腹を立て、顔を3回にわたり平手打ちし、男児はよろめいて、壁に取り付けてあった鉄のフックに
額をぶつけて出血したようです。
あー、やってしまったかぁー。
この30代男性講師
「感情的になってしまった」
と話しているそうです。
同じ教師として、本当に残念です。
アンガーマネジメントできていたら、こんなことにならなかっただろうに。
では、今回の記事をアンガーマネジメント的に考えてみましょう。
まず、男性講師は男児の態度に腹が立った。
6秒
待てなかったんでしょう。
そして、男性講師の心のコップは
おそらく、ネガティブ感情がたまっていたはず。
仕事の疲れ
言っても児童が言うことを聞かない虚しさ
児童への不満
児童と良い関係が築けない
など、日頃からこの児童へ対する指導で
心のコップがかなりいっぱいだったところで
児童が紙切れをまいた
もう許せん。いい加減にしろ。
こうなるともう心のコップは表面張力だけでなんとか保っているだけ。
そして、注意しても態度が悪い
心のコップから
バッシャーン!!
水がこぼれる=怒り
となったわけですね。
さらに、教師というのは児童・生徒を
自分の力でコントロールできる
と思いがちです。
私もかつてはそうでしたが
とくに若い頃は
自分のコントロール下へおきたい。
と思う教師は多いと思います。
それができることが、教師として一人前になったと錯覚するんですよね。
でも、本当は違いますよ。
児童・生徒が
「この先生は信頼できる」
と思ってこそ、一人前と言えるのです。
そうなれば
大声で怒鳴りつけたり
暴力をふるう
といった教師からの圧力がなくても
児童・生徒は自然と先生と良い関係をつくれます。
もちろん、そんなきれいごとばかり言えないこともあるのも事実。
何を言ってもやってもうまくいかないことだってあります。
私だってありました。
でも、だからといって暴力は許されるものではないのです。
さて、明日は妻がスクールカウンセラーとして勤務する小学校で
『おこる』を『じょうずにコントロール』
『アンガー』 『マネジメント』
というタイトルで小学校1年生へ授業します。
子ども達が怒りで後悔しない人生を送れる人になってほしい。
怒りを身近な人へぶつけない人になってほしい。
私たち夫婦の共通テーマです。
ブログを書く私の横で、妻が明日の準備に必死。
私:「洗濯物干してあげるわ」
私:「いや訂正。干しておくわ(笑)」
ついつい、恩着せがましい言葉を使ってしまう自分。
いけません。
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