こんにちは。いなっちです。
久しぶりに、私の実家へ帰って一泊してきました。
岡山県真庭市曲りという過疎地の一番奥にある
滝の上
という集落。いかにも山奥って感じがするでしょう。
実際、そこから奥には集落はないです。
中学校の時、家庭訪問へこられた担任の先生が霧の中家を見つけられず、2時間さまよったことも。
冬の実家はこんな感じです。
さて、叔父家族も久々にやってきていて楽しく会話していたときに、いとこの乗っている車の話になり
いとこへ向かって、私の親父がこう言いました。
親父:「車は軽じゃろう。軽がええ。何に乗りょうる?」
いとこ:「タントって言って、背の高いタイプの車。」
親父:「ありゃあ、背が高くてカッコが悪いがな。」
ガガガッアアアアアアーン!
おい、親父。そこまで言うかよ!?
いとこは気に入って乗ってるのに。
あまりの失礼さにびっくり。
アンガーマネジメント学ぶ以前の私だったら間違いなく親父に
怒ってます!
けれど、親父には親父の価値観があるので
怒って言ってもケンカになるだけですから
私:「若者には人気なの。年寄りの感覚とは違うんじゃから。」
と、怒らず冷静に伝えました。
では、アンガーマネジメント的に考えてみましょう。
私たちが腹を立てる原因は
自分の『べき』と相手の『べき』が
大きく違ったときなんです。
『べき』とは?
○○であるべき。
△△であるはず。
という、その人にとっては正しいと思っている理想や価値観。
『べき』については今年の元旦に書いたブログもぜひ見てください。
義父のおもしろい『べき』エピソードを載せています。
こちらです。
↓↓↓↓↓
2015スタートは『べき』について
さて、親父は
『車を買うなら軽を買うべき。』
『車高は高くあるべきでない。』
『自分の価値観は人も伝えるべき。』
という『べき』があるわけです。
私は
『自分の価値観と人の価値観は違うはず。だから、自分の価値観だけで物事を判断するべきでない。』
という『べき』があります。
だから、親父と私の『べき』は大きなギャップがあるので
私はイラッとしました。
でも、親父を『変えられない』ので
とりあえず、若者と年寄りの考えは違うということだけ伝えた訳なんですね。
親父は『自分が良いと思うこと・物は、人へ伝えるべき』がとても強いです。
それは、なぜか?
親父は幼い頃、父親を戦争で亡くし、その父の弟と母親が再婚。
本当の父親でないのでわがままも言えず、長男としての重圧に耐えながら妹や弟の面倒を一生懸命見て、農林業のみで家を支えてきたんです。
誰にも甘えず、自分の判断で家を支えてきた親父。
そんな頑張って生きてきた親父に、考えを変えろなんて言えませんし
逆に、前向きに生きてきた親父の人生を尊敬しています。
何事も、表面的な部分だけをとらえるのではなく
その人、その物事の
本質を知る
といった気持ちをこれからも大切にしていきたいですね。
そういう気持ちを持っていれば
腹を立てることも減ってくるんですよね。
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