子供のための躾と虐待との違いは?
こんにちは。いなっちです。
今日は子育てについて。
こんな本を買いました。
完『子どもへのまなざし』児童精神科医 佐々木正美 著
佐々木先生の本は以前から好きで他にも読みましたが、これはその総集編と言ってもよいです。
子育てで悩んだり困った時にすごく役に立つ、オススメ本。
さて、この本を読んでいて香川県で起きたこんな事件を思い出しました。
実の息子2人の顔をスリッパで殴るなどしケガをさせたとして、高松北警察署は37歳の会社員の男を逮捕しました。この男は児童相談所職員へ「しつけの一環で、方針を変えるつもりはない」と話していたため警察に通報、その後も態度を変えなかったことから逮捕されました。
RNC西日本放送より
しつけは大切です。
でも、この事件は明らかにしつけを越えています。
虐待ですよね。
この本の中に書かれていることを紹介します。
幼児期の前半の課題は「自律性」で、自分の感情や衝動のコントロールする力を身につけます。
どうやって子どもの中に、自律する力を育ててあげるのか?
「そんなことしてはいけませんよ。」
「こうしなければいけませんよ。」
というしつけを一つずつ教えていきます。
しかし、この時期の子どもは言われたことをすぐにちゃんとできるわけではありません。
できるようになるまで何度も言ってあげる。
うまくいかなくても、叱ってはいけません。
何度でも教えてあげて、何度でも手伝ってあげるやりかたでいいのです。
さらに、この本の中で
虐待というのは、子どもが憎くてやるのとはちょっとちがうのです。
問題は、自分の思い通りにならないと、激しくいらだちを感じる人、激しく怒る人、度を失う人のことです。
自分の生き方、自分の喜び、自分の楽しみを最優先にする生き方をする人です。
自己中心的な生き方をする人が、非常に多くなったのです。
ペットの犬や猫はかわいいけれど、あの子はかわいくないということを平気で言う親もでてきました。
以上、本に書かれていた内容です。
香川県でおきた事件の背景や家庭環境まではわかりませんが
スリッパで殴った父親は「しつけ」という親の特権で自分の生き方を優先していたのではないかと思いました。
今後もこの本の内容とてもいいので、また紹介しますね。
本の向こうに移る娘の後ろ姿。
のんきに音楽をかけながら期末テストの勉強をしています。
娘が来ている吹奏楽部Tシャツのバックプリントに書かれている
「やるぞ!やろうぞ!!」
の気持ちでやってくれてるといいのですが・・・。
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